2023年03月16日

日本紀行 3

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たまの帰国だけに私にはやるべきことが、本当に沢山ある。
それら沢山のうちの一つ、愛弟子のMT君の職場を月曜日に訪問した。
訪問の内容はさておき、MT君との関りは、ほぼ四半世紀に及ぶ。
彼自身の口から、
「自分の人生が決まった日のことを、はっきり覚えています。」
と、ずいぶんと前に聞かされたことがある。
つまりそれは、四年生の研究室配属を決める集まりで
「君、車の運転が得意なら、うちの研究室がええでぇ!」
と、私から指名したその日だというのである。
私にしてみたら、オーストラリア・ダーウィンでの観測に一緒に行けるような元気で、前向きな四年生が必要だったし、高電圧の授業の一時間目で、
「この子いけそうやな!?」
の感触を持ったこともあっての勧誘であった。
自己弁護のために申し上げるなら、この手の勧誘で四年生を一本釣りするのは、或る意味違反である。そして私は生涯に一度っきりしか、この手は使っていない。
MT君に関してはもう一点ある。
ダーウィンで現地の方々との自己紹介をしあった後、どのように呼び合ったら良いのかという事になった。M君の姓も、その名前も結構英語を母国語にする彼らには容易でないというので、
「名前の漢字を音読みしたら、発音しやすいからどうだろう?」
と提案したら、当のMT君
「親にもらった大事な名前を、そんな風に変えて発音したくない!」
と主張し、私は大いに教えられた気になった。
そしてこの若者には、なんとしても博士課程まで進学してもらおうと考えた。
(この稿続く)
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posted by zen at 00:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白
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