シンガポールをたって、マレーシア・ランカウイに来た日のことで書き忘れたことがある。当日の昼前後の急な雷雨で、航空機がチャンギ空港を飛び立つのが一時間以上も遅れたことは、すでに述べてある。乗客のほとんどが、ある意味イライラしているだろうことは予想に難くない。飛行時間は一時間強のところ、一時間以上も離陸が遅れているのだから、イラついていたのも当然のことだろう。そんな雰囲気の中、ようやく航空機が動き始め、キャプテンからの機内アナウンスがあって、
「お待たせいたしました。ペナン行きTR476便、間もなく離陸します。」
と流れた。それまでなんとなくざわついていたのが、ペナン行きの案内を聴いて、一瞬固まってしまった。そもそもこの便はランカウイ行きなのだから・・・、シーンとなってしまったのである。パイロットはすぐに気づいたのだろう
「失礼いたしました。この機はランカウイ行きで、ほどなく離陸します。」
と訂正のアナウンスがあり、少し間をおいて乗客はどっと沸いた。
遅れたうえに異なる目的地に運ばれるのかと、一瞬の心配が頭をよぎっていたのかも知れない。ともかくどっと沸いた後は、機内の雰囲気も和やかとなり、無事離陸となったのは言うまでもない。
それにしてもキャプテンの大失敗だったのだろうか、それともイラ立ちをおさめるためのパフォーマンスだったのだろうか?
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