リビアで洪水が発生、一万人超の犠牲者が出ているそうだ。
一瞬で、街の三分の一が海に流れたという報もある。
地中海で発生した低気圧(メディケーン)と呼ぶらしいが、台風並みの勢力があって、大雨を降らしたのだという。そういえばアレキサンドリアに滞在した二年間の間に、確かエジプト東部のどこかで大雨が降って、死者が出たというニュースを聞いたことがある。
あの頃は
「砂漠の国にも、洪水があるんだ。」
と、べたなというか、素人的な印象というかを持っただけで、あまり深くも考えなかった。
余談ながら、NHKのアナウンサーが昨日
「フラッシュフラッドという現象が起こったようです。」
と述べていたが、フラッシュフラッドはアルファベット記述をカタカナかしただけで、「洪水」の意味だから、意味不明の報道であった。ちなみに洪水にも二つタイプがあって、一瞬に大量の水が押し寄せる鉄砲水型と、じわじわと水かさが増えて長く水浸しになる型。そして今回のリビアの場合は、前者。一方アメリカ南部ミシシッピー川付近の洪水は主として後者である。
フラッシュフラッド(洪水)のことはさておき、大災害のリビアの事である。
政権派と反政権派が国を東西に二分しており、世情が極めて不安定だという。
この国って、10年ほど前まで「ガダフィー」が専制君主的にふるまっていた国で、それをぶちこわしたのはアメリカ合衆国じゃなかったっけ。そしてその国の世情不安定、そしてほったらかし。イラク戦争も御同様の現状を招いている。まぁ大国のエゴの結果という事になるんだろうが、被害者は一般人なのである。

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