昨日の事。
朝の出かけ、小雨模様でいきなり遠雷を聞いた。
恥ずかしながら、雷放電物理の研究者で、電荷分離はじめ一通りのことを把握している筈なのに、あのような状況下での不思議感はぬぐえない。
その後バスやMRTを乗り継いで、職場についた時にはカンカン照りであったけれど、またぞろ雷鳴、それもそう遠くない、近雷を聞いた。シンガポールは小さな国だけに、こういった状況も原理的には不思議はないけれど、それでも実感として
「不思議ななぁ!」
と、ついつい考えてしまう。
自然現象は、ある意味不思議の連続で、
「なんとしてもこういった雷放電の筋書きを観測を通してきちんと理解したい。」
というのが本音なのである。
つらつら考えるに、日本の雷放電活動とシンガポールやマレーシアのそれらとの相違は、継続時間の違いだろうか。つまり後者の方が総じて長いような印象。一方北陸冬季の雷活動も、雷鳴を通しての印象は、夏季のそれらより随分と長いような印象がある。いずれにしても印象だけで科学はできないから、SATREPSの観測を充実させたいと頑張っている。

クリックして投票を!