シンガポールでの仕事と関連して、インターネットで装置を買い求める必要が出てきた。装置というより「部品」という方が正確ながら、価格でいうなら装置というのが、正直なところ。早い話日本円に換算して、300万円近い買い物だから、装置とついつい考えてしまう。ただそんな高い買い物をインターネットですることには、爺としては大いに抵抗を感じててしまう。
実際送金を完了し、
「注文を正式に受けたので、発送手続きを開始します。」
と返事をもらってから、手元に品物が届くまでの毎日は、正直なところある意味生きた心地がしなかった。さらに追い打ちをかけるように、若い同僚から
「善さん、本当にいつ届くの?」
と一日おきに催促されほとほと
「70歳を超えて、ええ経験させてもらうは!」
と、実感していたのである。
そしてようやく届いたのが一昨日で、同僚が梱包を開けてみると、その一部が含まれていない。若い同僚は
「すぐ電話しろ!」
と催促というか助言というかをくれるけれど、シンガポールに支店があるとはいえアメリカの会社で、死者に電話をすれば案の定、その手の苦情は、サポート部門にメールせよとの、機械的な返答である。爺は電話をするまでもなく、そんなことは織り込み済みであったので、メールだけはさっさと済ませていたのだ。
それにしてもシンガポール人は、都会人だか田舎者だが、
「全然、常識を持っていないのだなぁ!」
と本音で感心している爺である。
ちなみに残りの部品は、なぜか自宅にとどき、やれやれなのであるが、またぞろ若い同僚は
「なぜ会社でなく、善さんの自宅に届いたのだ?」
と詰問して来る。
「この田舎者!」
と、頭の中で叫んでやった
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