一昨日昨日「坂の上の雲」と題した内容を揚げた。
細かな話はさておき、これは司馬遼太郎さんの著作の題名で、わいの好きな作品の一つである。好きな作品には違いないけれど、「司馬さんの歴史観」に共鳴してというのが正直なところで、大学闘争、学園闘争世代の生き残り(?)として、新左翼シンパのわいは、司馬さんの言説で未だに啓発されている。ただ同じ世代のやや右寄りだが親しい同僚は、「司馬遼太郎」さんを受け入れらないらしく、全く否定的でこの件に関しては、意見がかみ合わなかった。1970年台当時は、多分敵対していたのだろうが、お互い教授に昇進した2000年台には、左右「イデオロギー」の差はともかく気の合う仲間となっていた。
話は少し変わるが、あのころ大阪大学も大学院重点化の波が寄せ、あれこれ改革を余儀なくされたのも、我々団塊世代が指導者になった頃であった。そして電気系は大学科制となり、40講座教授数40名弱、准教授、助教も入れると100名を越す大所帯となった。だからそれまで持ち回りで担当することになっていた学科長も、選挙ということになった。そしてわいは二代目の学科長を務めることになったのだが、先に述べた右寄りの同僚が
「河崎さん、選挙で選ばれたんやからやりたいようにやりや!」
と「暖かい」言葉をかけてくれた。
ただわい自身選ばれたからと言ってやりたいようにやる気など全くなく、
「舵取り任されただけや。やりたいようにやちゅうなんて、さすがきゃつは右寄りなんや!」
と、あの時は改めて30年昔を思い出していた。

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