11月の下旬は、かつて「ロケット誘雷(名古屋大学グループ)」実験の時期であった。
この天邪鬼爺が、そのロケット誘雷に関わっていたのは1988年から2000年の10年余りである。もともと籍を得ていた名古屋大学空電研究所は、誘雷実験には強く関わっていなかった。悲しい事ながら、空電研究所で大気電気学(雷放電物理)を研究されていた助教授の、工学部教授へのライバル意識が、一緒に実験研究することを拒んでいた。
実際1982年の冬季には誘雷実験に参加したのだが、翌年か翌翌年
「誘雷実験に参加するなら、仲野君と河崎君だけが参加すればいい。研究所本来の野外観測は、今年は福井県の三国町で。」
とその助教授が一方的に主張して、助手である我々はその主張に従う事になったのである。
ところが、二年ほどして空電研究所の改組が現実のものとなり、大気電気分野の我々は、いずれ研究所から出て、どこかに籍を探さねばならなくなり、1988年から、石川県の獅子吼高原での誘雷実験に参加、さらには工学部の教授を担ぎ上げて、インドネシアでの誘雷実験を実施、仲野さんと私はそれぞれ、名古屋大学工学部、大阪大学工学部に籍を移したのである。
11月も下旬となって、懐かしいロケット誘雷実験の事を思い出した次第である。
その誘雷実験を、愛弟子のM君が今年も実施する。爺も参加しよう。

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ロケット誘雷実験は復活してたのですね。
by かっちゃん
獅子吼ではなく、河北潟界隈です。
海岸べりです。
いやはや懐かしいですな。
風塵雷人