日本製鉄による、USスチールの買収に待ったがかかった。
バイデン大統領による決定だそうで、ネット新聞では
「これが同盟国に対する態度か?」
と手厳しい論調報じている。
ただ、と天邪鬼爺の私は考える。
「同盟国」と考えているのは、本当のところ我が国の一部の親米政治家センセイだけではなかろうか。我が国日本が「同盟国」としてアメリカ合衆国に有用なのは、大陸の共産三国へのにらみの都合上だけだろうとは私の理解で、決して運命共同体なんぞとは考えてはいまい。
一方アメリカ合衆国の立場に立って考えるなら、「鉄鋼の生産」は平和時ならいざ知らず、ひとたび戦争ともなれば、自国の管理下になければいわゆる戦争兵器の供給に不利の生ずる恐れもある。だから国の指導者としては、おいそれと他国の資本下に
入ることを認めたくないのは当然である。
確かに今日はすっかり自由貿易が世界標準になりつつあるけれど、だからと言って何でもありとはなかなかいかない。同盟国としてアメリカ合衆国を信頼するのは良いけれど、いざという事態の時には当然の掌返しを、予想・準備しておかねばならないのは当然だろう。

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