これから、大型犬クルンの家を訪ねる。
帰って行って一週間、はたしてこの爺を覚えているだろうか。
何せ飼い主が引き取りに来られた時、帰りたくないとでも意思表示するかのように寝そべってしまったほどだもの。というのも家人によれば
「留守番ばかりさせられて、退屈しているワンコ!」
なのだそうだ。預かっている10日余、あまり感情をあらわにしないワンコだったけれど、何日かドッグランに連れて通ううちに、最後の二三日は馬でいうギャロッピングでもするように駆けていた。あの時は何やら楽しそうに見えたのは間違いない。
再会の感想はまた夜にでも。
という事で、昼前にクルンのお宅を訪問した。
エレベーターが目的階についてドアが開いたら、寝そべっていたクルンが私達を見て、むくっと立ち上がりのそりのそりと近寄って来るではないか。
「なんやクルン覚えてくれてたんやなぁ!」
と声をかけたけれど、その言葉には反応せず、脇に来て我が家にいたときの様に私のわきに座り込んだ。三時間余りの滞在中、何度か近くに寄って来て座り込んだが、散歩に行こうという誘いには、応じる風は無かったのがちょっぴり残念な再会となった。

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