数日前、横綱・照ノ富士の引退会見があった。
照ノ富士は大関に昇進し、その後膝と糖尿病のため休場が続き、序二段まで落ちてしまった。その後復活横綱・白鵬の引退と入れ替わる形で横綱に昇進、その後独り横綱として三年足らず、大相撲を引っ張った。その反面、古傷のため休場しがちで横綱在位期間の半分の場所で休場。それでもマスコミ報道も大相撲ファンも好意的で、白鵬の場合とはずいぶんと対応が違う。どん底まで落ちて這いあがったという努力が、判官びいきの日本人には分かり易いからかもしれない。天邪鬼爺の私は、どちらの関取に対しても好意的。最後の場所の千秋楽の照ノ富士との取り組みで、張り手を使ってまで全勝優勝にこだわった白鵬、日本人の理想から言えば潔くないという事になるのだろうが、一方引退の花道を全勝優勝でとこだわったであろう白鵬も理解できる。力士寿命を縮めることになった、貴乃花の武蔵丸との対戦にも通じるところがあると、天邪鬼爺は理解しているのだが。

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