昨日は、東北大震災の日。午後2時46分に起こり以来14年経った。
そして昨日の天声人語氏、14年前のその日両親を亡くし、2ケ月程経った頃の姉弟3人へのインタビューを載せていた。
気丈に振舞う三人に
「どうして立ち直ったの?」
と問いかけ、次女は
「まだ立ち直ってなんかいないよ!」
と返したというのである。
いやはや、心無い質問でなかろうかと、爺なりに憤慨する。
爺の私は、12歳中学一年生の夏に母を亡くし以来天涯孤独。
そんな私を近所のおばさん達が
「善ちゃん、ほんまに朗らかやねぇ。御両親がいないのに。」
と誉め言葉のつもりで声をかけてくれたものである。
しかし残念ながらそんな言葉は、当事者にとって見たら、誉め言葉でも何でもない。早い話めそめそしていても仕方がないから、あっけらかんとしていただけ。そんなこの爺の経験に照らし合わせてみても、
「なんちゅうこというたんや、この記者さんは!」
と、考えてしまう。
激励のつもりの言葉は、残念ながら後押しにならないことが多いことを知っておいて欲しいなぁ。

クリックして投票を!