もう数年前のことになるが、官房機密費(内閣官房報償費)の使途を公開しないのは不当であると、政治資金オンブズマンが訴えたことがある。確かに過去には上前をはねて着服していたけしからん官僚もいたし、さらに私は多くの場合現政権に批判的で、どちらかいうと左翼に近い考え方をする方だが、官房機密費に関しては、異なる考え方を持っている。そもそも国対国の関係で、高度な政治的判断の必要なこともあろうし、重箱の隅をつつくように上げ足ばかりを取っていたのでは、国益という観点でマイナスになることがあるのではなかろうか?だからかかる意味でも,こういった機密情報、一律30年で公表するといったような制度化が欲しいと考えたりするのである。
ちょっと古い話になるけれど、「特定機密保護法」が取り沙汰されていた頃、私は何度か米国の様に一律30年開示を主張した記憶がある。言い換えればどんな国でも、国益という観点から、実時間で公開できない情報があって当然。逆にそんな秘密もないような国なら、それこそ薄っぺらで面白くなかろう。
司馬遼太郎の坂の上の雲に出てくる、明石元次郎どこまで司馬遼太郎さんの創作かは知らないけれど、小説の上では日露戦争に側面から以上の貢献をしている。明治の事ゆえそのための資金の出どころの呼び名は異なるとしても,今でいう官房機密費に当たるものだったのだろう。何せ現在の金額にして十億円以上をかけて,帝政ロシアの秘密を探り,革命の火種をまき散らしたというではないか。このように申し上げても私は決して軍国主義者では,決してない。
官房機密費を白日の下に晒せ何ぞという要求は,
「大人が酒を飲むから,子供も飲む!子供に禁止を命ずるなら,大人もやめよ。」
といった要求に等しいというと,皮肉に過ぎるだろうか?
(この稿続く)
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