国際卓越上級大学という、政府の基金(ファンド)十兆円から、200億円とも300億円ともいわれる予算が選ばれた大学に支給されるという、途方もないプロジェクトについて、あれこれ思案している。多分学識経験者による内閣府への助言により生まれたプロジェクトなのだろう、令和6年には東北大学が選ばれ、令和7年には東京科学大学が選ばれた。さらに一年間の審議を経て京都大学もといった新聞報道がある。一方我が国にあって一番の難関大学である東京大学は、審査中に発覚した教員の不祥事もあって、このままだと選にはもれそうな気配である。新聞報道によれば、不祥事に加え学部・学科を越えた抜本的改革が、東京大学には期待薄ともある。という事は、助言された大先生方の諮問委員会は、明治以降、いや少なくとも太平洋戦争以降の大学教育や研究に問題がありと判断され、だから「失われた30年を招いた!」と自己批判されたという事になろうか。天邪鬼爺の私に言わせれば、自己批判というより自己否定に近く、またぞろ御自身達の努力不足、失礼ながら能力不足を棚に上げ、我が国の右肩下がりの経済(失われた30年)の責任転嫁に違いない。一方現時点では選にもれた東京大学は、私自身あまり好きではないけれど、世界ランキングでは我が国の中では一番ランクが高いので、現時点では今のままで十分という事になるだろう。私自身、大学人として「東京大学の同業者には負けたくない!」と私なりの努力をしてきた自負もあり、今回の国際卓越上級大学という御大層な名前のプロジェクトを冷ややかに眺めている。実際定年退職した私には,参加する権利もないからでもあるが・・・。
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