日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)というのがある。
日本の北陸地方(新潟)を、豪雪地帯にする厄介者である。
朝鮮半島の付け根、中国との国境付近にある長白山脈が「諸悪の根源」となっている。シベリアから移流してくる寒気団が、その山脈で二手に分かれ、日本海に出て東西からの風となって収束帯を構成するという「気象」なのである。おまけにというべきだろうか、日本海を対馬暖流が本州に沿って北に流れており、水蒸気を潤沢に補給するので、「すじ状に積乱雲」が出来、いわば夏季の「線状降水帯」に似た気象となると、気象学の大先生の報告を読んだことがある。大陸・朝鮮半島の付け根の地形が関わっているというのも、ある意味自然で「面白い」と申し上げると、豪雪で難儀している方々に叱られそうだが、自然というのはかくも意地悪なのである。
私が「収束帯」という文言に初めて出くわしたのは、ITCZ(赤道収束帯)で、JAXAに押しかけるような形で、TRIM(Tropical Rainfall Measuring Mission)衛星に搭載されているLIS(Lightning Imaging Sensor)の日本側PIにした頂いた直後であったろうか。何せ私の工学博士を頂いた専門は俗にいう電磁界理論の分野で、気象とは本来縁もゆかりもなかった。それが名古屋大学の空電研究所の助手となり、同じ研究室の大気電気学グループの主題・大気電気の観測的研究に関わるようになって、付け焼刃的に一般気象学を読んだほどだから、なんといっても造詣そのものは全く浅かった。だから北陸(福井県や石川県)での冬季雷観測に関わるようになった1980年台末頃には、中学の地理で習う豪雪地帯とは知ってはいても、JPCZなんぞという気象用語に出くわしたことはなかったのである。ただ歳を経て気象に関してはアマチュアとプロの中間程度の知見ながら、「いま災害をもたらすの線状降水帯も多分地形の影響もあるんだろうなぁ?!」と思案を巡らすこともあるが、どうなんだろうか?
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