2010年02月27日

通天閣 再復刻版 23

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前回,私の好物は蒲鉾などの練り製品であると書いた。
今日は好物の果物,蜜柑に付いて話したい。
私は子供の頃から今日に至るまで,温州蜜柑が好物で,今でも五六個程度ならら二〜三分で食べてしまう。ところが大概の人は,皮を剥いてから口に運ぶまでの時間が長い。白い渋を丁寧にとり,薄皮を剥き,その中の果肉だけを食べようとするからであろう。私は子供の頃からそんな面倒なことはせず,黄色い皮をむいたら,適当に割ってぽいっと口に放り込むのである。
さて私の蜜柑好きの話で,大失敗の話である。
二年生の秋の話や。私が蜜柑好きだったからであろう,母親はよく蜜柑をまとめ買いしていた。ある日授業終わって帰ろうとしていたら,教員室から母が出てきて
「家に蜜柑があるから,適当に食べときなさい!」
と言った。その日,母の帰りがたまたま遅かったのか,今となっては思い出しようも無い。間の悪い事に,あの日は近所の同級生も,いとこのHちゃんも遊び相手にはなってくれず,私は自宅で,独りで時間を潰す事になった。漫画,ビー玉,コマ回し,何といっても一人遊びは退屈なものである。その退屈が,私に母の言った
「家に蜜柑があるから,適当に食べときなさい!」
の言葉を思い出させた。それで私は物入れを覗いてみた。
もの入れには箱一杯の蜜柑があり
「わぁ,蜜柑一杯ある!」
と私は感激した。そして蜜柑を一つ食べた。一つ食べるのに2分とはかからない。当然の様に2〜3この蜜柑を食べた。そして物入れの戸を閉めて,気を取り直しての一人遊び。しかし先ほども言った様に,独り遊びはすぐに飽きが来る。そこで物入れの蜜柑を2〜3個。これを何度も繰り返し,夕方暗くなる頃にはお腹が一杯となった。もうこれ以上蜜柑は食べたくないと思った程である。私は,お腹一杯で苦しかったけれど,蜜柑の箱がほとんど空っぽになっている事は,あまり気に掛けなかった。暗くなってから帰宅した母は,びっくりするやらあきれるやらと言ったところであったろうか?
特にその事で怒られた記憶は無い。ただよる床に付いて何時間か経った頃からが大変であった。ふっと眼を覚ましたら,気分が悪く吐きそうであった。吐きそうだから目を覚ましたという方が正確なところであろう。しばらくしていたら,お腹の底からこみあげてきて,思わず吐いてしまった。それがきっかけとなり,何度も何度も戻した。私はもう蜜柑はこりごりと思った程である。
次の朝学校に行く前に,母は私を近所のお医者さんに連れて行った。お医者さんは
一貫匁(4kg)近こうも蜜柑食べたら,大人でも消化不良おこす!普通の食べ過ぎや。」
いうて薬もくれなかった。ただ二三日する頃には私はすっかり元気回復,元通りの蜜柑好きの子供に戻っていた。
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posted by zen at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白
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