ダーウィンには,関西空港からオーストラリア東海岸の,ケアンズかブリスベンまで飛び,そこでダーウィン行きに乗り換えて,もう一飛びする。この地での研究を開始した1995年には,成田からの直行便があって重宝したけれど,翌年には無くなってしまったため,止むを得ず最初に示した経路を取っているのである。
確かに乗り継ぎは面倒だし,野外観測では時間が貴重なため,乗り継ぎ便までの待ち時間も馬鹿にはならない。とはいえダーウィンは,オーストラリアにあって未だ州になっていないNorthern Territory (日本語では準州とでも行ったら良いのだろうか・・。)だけに,不便さはどうしようもない。
その不便さはさておき,数時間の時間潰しを余儀なくされるケアンズである。ケアンズ空港と市内は車で移動すれば20分程度の距離で,数時間の待ち時間で,観光や買い物が楽しめる。それを見込んで,わざと待ち時間を持たせているのではと,うがった見方が出来ないでもない。みすみす作戦に乗っかる様なものだと考えながらも,実際はあちらこちらを訪れたものである。雷観測が始まれば,不便で退屈な生活を強いられる学生諸君にとって,唯一の楽しみとなっていた事も,また事実であったろう。
今回のダーウィン訪問でも,
「それならケアンズ市内の観光を!」
と目論んでいたのだが,何とこともあろうに,ケアンズ・ダーウィン間の便はシンガポール行きの国際線の一部となり,空港外に行く事が出来ないという事態になっていた。空港内での6時間余は甚だ退屈。いやはや・・・。

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