2013年05月11日

紀伊の国和歌山へ

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十津川温泉では,僅かなトイレ休憩の時間を利用して,足湯を楽しんだ。大和八木を出発して4時間半,二度のトイレ休憩時には意識して,屈伸運動をしたりあるいは歩き回ったりはしてみたものの,ほとんどの時間は乗り合いバスの狭い席で固まっている状態だけに,エコノミー症候群が気にかかる。ちなみにこの長距離バスの座席は,バス会社がロマンスシートと呼んでいるものの,当然ながらリクライニング機能もなければ,ゆったりともしていない。全席進行方向に向かっての二人掛けである点において,第三者に煩わされることが無くロマンスシートの面目を保っているのである。さて足湯,ちょっとぬるめではあったものの,固まっていた両足がほぐれ,新宮までの残り二時間弱のバスを,勇気づけてくれたのは,事実である。
十津川温泉では何名かの乗客があり,バスは程なくして紀伊の国和歌山県に入った。とはいえ台風の爪痕の残る渓谷沿いであることに変わりなく,未だに川幅の半分以上も崩落した土砂が埋めているような個所もあった。バスの運転手さんは,奈良県で吉野川,和歌山県では熊野川と呼ばれるのですと説明をしてくれ,50年以上も前に祖母達が楽しんできたと教えてくれた瀞峡はこのあたりかと,亡くなった身内を思い出した。和歌山県に入ってから客の乗降が若干頻繁となり,補助席もほとんど満席状態であったので,
「さすが路線バス!」
と,感心させられた。そして一番の驚きは,十津川温泉の少し前に高校生2名が乗り込んできたこと。新宮あたりから通学しているそうで,一日三往復のこの長距離バスを利用しているのだそうだ。運転手さんの説明では,
「和歌山県の高校は学区制が無く,新宮市の山間部あたりからだと十津川に通う方が彼らにとっては,時間的に楽なんです。」
とのこと,そして
「祝日の今日は,多分クラブ活動なのでしょう。」
という事であった。
実質彼らがバスに乗っていたのは一時間足らずで,私が高校生自分貝塚市の山間部から岸和田まで,水間鉄道,南海電車を利用して通っていた時間と大差ないと,考えた次第であった。
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posted by zen at 13:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内旅行
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