「シンガポールは、塵ひとつない街」というのは、今となっては死語、伝説に近いと昨日話した。実際街を行く若者たちの生活スタイルが、20年ほど前とはすっかり様変わり、左手にスターバックスの紙カップ、脇に新聞や雑誌を挟んでの闊歩が常態化した。「街中や電車中で飲み食いするな!」は、飯の上の蠅を追い払うがごとく、不可能な時代である。さらには、熱中症対策の配慮も考えれば、車中の水分補給は決してとめることができないので、車中での食べ物はともかく、飲み物に関しての禁止などとてもとてもである。だからと言って、シンガポールの街が、汚くなったとは決して言うつもりはない。日本に比べても遜色ない程度には、掃除が行き届いている。
ただ喫煙に関しては、私の知っている20数年前のシンガポールとは、すっかり違う。あの頃は、建物の中は公には全て禁煙であり、当時まだ喫煙者の多かった日本人様に、和食レストランなど、店の奥に別室を用意してそこでのサービスをするほどであった。さらには、道を歩きながらの喫煙者など、見たことがなかった。ただあの頃は、私の行動範囲も限られていたからかも知れないが。ところが今回の赴任では、歩行喫煙を結構見かけ、喫煙マナーが後退したかの感がある。この因、この国シンガポールがますます多国籍国家になっていることとも、大いに関係があると思案を巡らせている。
2013年10月28日
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