日曜の午後8時といえば、私にとっては「ポツンと一軒家」。
人気番組だけあって毎回楽しませてもらっている。
本来なら「裏番組」とは民放同士のことを指すそうで、大NHKの大河ドラマと比べるのは筋違いかもしれないが、ついつい大河よりこちらを選んでしまうことが多い。
一昨日の放送は、北海道で肉牛を生産しているご家族が紹介されていた。
もとは酪農を営んでいたそうだが、搾乳用の設備投資があまりに大きく、20年ほど前から肉牛生産に切り替えたとのこと。親牛は50頭ほど、年間の生産はおよそ50頭弱だという。
番組では、生後50日ほどの母牛と子牛の姿が映し出され、
「55日目で母牛と引き離すんですよ」
という言葉とともに、その場面が紹介された。子牛は不安げに牛舎を歩き回って母を探し、母牛は声を張り上げて子を探す――。その姿に、76歳の爺の涙腺は危うく決壊しそうになった。三日ほど経てば落ち着くと聞いたが、それでも胸に迫るものがあった。
我が家にも、母娘のプードルが二匹いる。四年前に母犬アリスが四匹を出産し、そのうち三匹は知人に譲り、体の弱そうだった一匹を手元に残したのが娘のシロだ。犬と牛とでは事情は違うだろうが、母アリスはいまでもシロをかばうような仕草を見せる。仔犬が一匹ずついなくなったあの日、彼女もまた不安を覚えていたのかもしれない――。そんなことを、あらためて考えさせられる内容であった。
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