⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!日本に一時帰国している。
この時期辛いのは、古い知り合いから喪中はがきが届くことであろう。
はたして一昨日、実家に到着して郵便受けから取り出した郵便物の中に、愛弟子の一人からの喪中はがきがあった。
「親父さんか、おふくろさんか亡くなったんだろうか?」なんぞと気楽に考えながら内容に目を通して驚いた。
なんと奥様が去る4月に亡くなったというのである。
その愛弟子50歳半ばだから、奥方も多分その年代に違いなかろう。
おっとり刀で直接電話してみたら、運よく本人が出た。
とりあえず月並みながらお悔やみを申し上げれば、闘病おおよそ二年間とおっっしゃりながら、半年以上も前の御他界だけに、いくらか気も取り直して頑張っていると気丈な返事。ただ中学生のお嬢様はショックも大きく、それもようやく落ち着いてきたとおっしゃる。まぁやれやれといったところだろうか。
私自身のことを振り返ってみるに、中学一年生の夏休みの最終日に母が他界した。小学五年生の春頃から入退院を繰り返していたとはいえ、ショックはかなりのものだったのだろう。一週間近く高熱で寝込んでしまった。若い医者が来て解熱剤を注射してくれても、二三時間だけはとりあえず平熱近くに戻るのだが、すぐにまた40度近くに戻ってしまう。
発熱の原因も分からないまま、とうとう最後には近所の大先生から
「ショックで精神的に参ってるだけでしょう。少々熱があっても普通にしていたら治ります。」と、いやはや荒っぽい処方箋を出され、その日から家の中でうろうろしていたら、本当に下がってしまった。中学生にとって親との永遠の別れは、そんなに大変なものだろうとこの歳75歳になって、しみじみ分かる。愛弟子のお嬢さんも、必ずやこの試練を乗り越えてくれるものと願っている。
合掌

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