2022年09月06日

ヤングケアラー

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近年、ヤングケアラーが社会現象の一つとなって、あれこれ議論されていた。とはいえ一朝一夕に解決するような社会問題ではなく、最近どこらあたりまで議論が進み、対策(お役所の対応)ができているのかなと気になりつつも、ついついなおざりになっていた。  
それが今朝、ワンコたちのウンチ、おしっこを片付けしていたら、ふっと思い出した。
ちなみに我が家のワンコ、母親のアリスは原則、バルコニーで用を足す、散歩中には、いやはや頑なになって、用を足すよう勧めても拒む。散歩を終えて家に戻ると、まあっ先にバルコニーに走るから、行儀良いのだか悪いのか、はなはだ疑問である。一方娘のシロ、朝の散歩では、大小きちんと用を足すし、夕方の散歩も同様である。一方昼我々のかまわ無い時には、アリスと同様バルコニーで用を足す。夜中も一人で起きてバルコニーに行っている。一方、かまって欲しくてやって来た時、適当にあしらうと目の前に座っておしっこをするから、これはワンコのくせして確実に確信犯である。
さて今朝、夜中のうちにワンコたちのウンチ、おしっこを片付けしつつ思い出したのは、祖母の事である。私がおばぁちゃんと読んでいた祖母は、還暦を過ぎる頃から老人性痴ほう症を患った。私の小学校入学当時は、まだそれなりに大丈夫だったけれど、私の小学校二年生を終わる頃には、いよいよだめになった。ともすれば粗相をするようになったのである。私の家は母が小学校教員をしながらの母子家庭で、祖母、母そして私の三人暮らしだった。祖母がおかしくなってからは、私がおばぁさんと呼んでいた母の妹が、原則一緒にいて粗相の始末などをして世話をしていた。おばぁさんは妹なりに姉の現実が歯痒かったのだろう、つまり粗相をする祖母が歯痒かったのだろう、
「ねぇちゃん、しっかりせなあかんやんか!」
と叱りながら、粗相をした祖母をつねっていたりした。私自身古希を越し、おあばぁさの歯痒さも理解できるけれど、当時の私の理解は
「祖母が粗相したら、つねって教えるんだ!」
程度であったろうか。(この稿続く)

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2022年09月02日

二百十日に思う

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昨日は、俗い言う二百十日。そして関東大震災の日。
まず二百十日に関していうなら、今日びの台風の挙動が摩訶不思議。
太平洋を西に進み、中国大陸に行くかと安心していたら(中国の人には申し訳ないが)、東シナ海で勢力を盛り返し、今度は沖縄を目指して北上するという。今後の進路予想では、沖縄を襲い、その後鮮半島に向かうとあるが、東寄りに進むと九州の西側を巻き込む可能性もありそうな気もする。昔は、二百十日もそれはそれなりに、秋を実感させる風情のある「風物詩」だった筈だが、今日では全くない。それもこれも、地球温暖化とやらで、九月の声を聞いてもまだまだ暑い日が多く、二百十日も暑い盛り、迷走台風となっているのだろう。
続いて関東大震災、地震に関していうなら、私の実際経験したのは阪神淡路大震災と、東日本大震災。幸いというべきか熊本の地震はシンガポールに滞在中で、報道を通じてしか知らない。とはいえ、昨今の大地震の多さ。昨今は、地球の活動期という報もある。地震の多さは日本には限らないようで、だからこそ地球全体活動期ということなのだろう。それにしてもこんな活動期は、全く有り難くない。可能なら願い下げしたい次第である。
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2022年09月01日

ゴルバチョフ氏逝く

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長月朔日
ロシアのゴルバチョフ元大統領が亡くなった。
東西の冷戦を終結(1989年)させたと、当時は高く評価されたものだ。
ただあの頃、以前このブログでも紹介したように、中国の研究者・郭さん、ロシア生まれのアメリカ滞在研究者・マズールさんと、私を含めた三人での議論を思い出す。それはケ小平の経済開放ながら政治的にはきつい縛りの中国型の政策が良いか、ゴルバチョフのロシア型政治開放が良いかといった議論で、ロシア人のマズールさんは
「ケ小平の政策が良い!」
と主張し、郭さんは
「ゴルバチョフの政策が良い!」
と主張、日が代わるまで議論が続いた。
そしてそれから30年、今となってはロシアも中国もやりたい放題で、御両名の主張はどちらも正しかったし、どちらも誤りであったということになろうか。
この天邪鬼爺、民主主義はともすれば今日の我が国のような衆愚政治につながるし、これまた共産主義、社会主義は今日のロシアや中国のような一党独裁につながると理解している。早い話いずれも一長一短、だから民主主義国家では、一般大衆は政治家センセイに丸投げしていてはだめだと考えているのだ。
ともかく、ゴルバチョフ氏のご逝去に合掌。
ついでにと言っては何だが、京セラの稲盛さんも何日か前に亡くなった。国の内外で歴史を作った方々が相次いで亡くなり、時代の移り変わりをしみじみ実感している。併せて合掌。
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2022年08月27日

またまた改竄事件 4

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データの改竄が後を絶たないこと、技術立国日本の名も風前の灯かも知れないことを書いてきた。
それにしても、いつかは改竄の明るみに出るだろうことを、どうして気付かないのか、不思議でならない。こう書くと、
「改竄が明るみに出ないなら、やっても良いのか?!」
と切り返されそうながら、当然いつかばれるからやってはいけないのではなく、自分達の設計・製作した製品が、設計通りの機能を発揮するために、必要な性能試験をしているから、そんな試験でうそをついてはいけないのである。そしてそんなことは製造にかかわる者なら自明の事というのが、この爺の本音なのである。さらにいうなら人間の設計・製作した製品だから、仕様通りに出来上がっていても、思わぬ誤動作のあったりするのが、人の手になる物。完璧、万全はあり得ないのだから、試すことのできる、確かめることのできる最大限を試しているというのが実際の所なんだろう。
こんなことを気ままに書きなぐっていて、脳裏に蘇ってきたことがある。
私は退職する前の10年間ほど、「工学倫理」という科目を担当した。
そして退職にあたって、後輩のある教授から
「河崎先生のノウハウ教えてください。私達には工学倫理に対する理解がありませんから。」
と頼まれ、そのうちにと生返事をしておいたのだが、あの時は心底腹が立った。
「自分達の学生が社会に出ていくというのに、そんなことを考えもせずに指導していたのか!」
と。早い話
「こんな大学教育では、データの改竄終わることがないかもなぁ!」
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2022年08月26日

またまた改竄事件 3

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経済力、世界第二位を誇っていた1980年代、大企業の多くの生産拠点が海外に進出した。企業のグローバル化といえば聞こえは良いが、安い労働力で利潤を上げるというのが本音だったのだろう。開発途上国にとっても、日本の高い技術を習得できるうえ、賃金という形で国民をたすけることになる。我が国にとっても当然幸いで、いつしか技術大国日本は、生産産業の空洞化を招く結果となったというのが、現実なんだろう。その結果、古い言いまわしながら、額に汗して工場で製造にいそしむなんぞということは、多くの若者にとって、馬鹿らしくとは言わないまでも、興覚めてしまう前世紀の遺物、かつての日本の遺物となってしまったのかも知れない。その結果性能検査で期待の結果が出なくても、
「ここの数字を一桁あげれば・・・。」
なんぞという、安直な方法で、性能試験を合格させてしまう技術者が、ぽつりぽつりと出てくるようになったのではないだろうか。
こういった風潮は、何も製造業に限るものではなく、この爺とご同業の大学や研究所の研究者も御同様で、科学学術論文にもデータの改竄といった醜聞が後を絶たない。
ついでにいうねら、お役人様達の文書も改竄疑惑が後を絶たないようだから、データ改竄病のパンデミックが日本で起こっているのかも知れない。
それでも今は未だ我が国の技術力も何とかしのげているけれど、いつか今日の悪弊がボディーブローのように効いて来て、身動きの取れない事態を招くかもしれないというのが、この爺の危惧するところなのである。
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2022年08月25日

またまた改竄事件 2

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シンガポールに来てまる9年が経過した。
10年一昔というから、古い言い回しなら一昔前にやって来たと言ってもいえようか。
あの頃来た当座、私が日本人だというと
「日本の製品は、質が良い。なかなか壊れない。」
との誉め言葉を、間違いなく頂いたものである。
例えばあの頃は、朝の通勤バスが渋滞で遅れるとなると、二度に一度はヒュンダイ車の呼称であった。そして乗客の何人が
「韓国車は故障ばかりだ。トヨタやホンダはまず故障しない。」
と、不満げにつぶやいていたものである。
日本製品の品質の高さを象徴する、シンガポールの日常であった。
そしてほぼ十年、最近は路上で故障する韓国車をまず見かけない。
それどころか、
「サムソンのディスプレイは、日本製より安いし質も良い。」
といった話題も少なくない。
昨日書いた失われた30年は、日本の技術力をも下落させてしまったようだ。
この原因、果たしてなんだろうとついつい考える。
(この稿続く)

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2022年08月24日

またまた改竄事件

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盗賊・石川五右衛門の辞世の句と言われる
「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」
にあるのと同じように、大会社のデータ改竄事件も尽きない。
今回はトラックメーカーの、エンジン燃焼試験のデータ改竄発覚で、全ての販売車種を出荷停止にするという。それにしても技術立国日本の誇りは、どこへ行ってしまったんだろう。ここ数年、本当に次から次と新聞紙面を賑わし、その都度その会社の責任者が頭を下げ、指導者層の人事刷新が繰り返されている。いろいろな会社で繰り返し起こる事件、改竄が発覚すればどうなるかなんてことは、言わずもがなの筈なのに。
以前にも書いたと思うが、私は定年退職前の10年間、工学倫理という必修科目を担当した。
「あなたが、その部品の設計責任者で、欠陥のあることが分かったときにどうしますか?」
なんぞという、中学生にも判るような問いかけから始め、
「会社という組織は、時には欠陥を隠そうとしますよ!」
と、正解のない質問で学生さん達を、ある意味訓練した。
今にして思えば、私なりに今日の姿が予見できていたのか何ぞと、少し誇らしくも思ったりしている。
金融ビッグバン以降、失われた10年、失われた20年、そして失われた30年を経て、今なお失われた40年に向かいそうな雰囲気で、困ったものだと考えている。
(この稿続く)
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2022年08月22日

仙台育英優勝

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高校野球夏の大会、今日は決勝戦でこの様子だと、東北地方の悲願は達成しそう。何せ100回を越す夏の大会で、東北県勢の優勝はないというのだから、悲願といってよいのだろう。ちなみに春の選抜大会でも優勝はない。
翻って下馬評の高かった、大阪桐蔭を下して勝ち上がってきた下関国際ながら、この様子だと勝ち目は薄い。まぁ九回スリーアウトとなるまで、何が起こるか判らないのが野球ながら、下関国際の勝ち目は8回を終わった時点ながら、極めて薄い。
と書いているうちに、9回表も無得点で、仙台育英の優勝が決まった。
文頭にも書いたが、東北県勢としては初めての優勝。優勝は、沖縄や北海道に先を越され、取り残された感もあったけれど、優勝旗がようやく「白河の関」を超えるのだから、東北の高校野球ファンの方々、喜びもひとしおなんだろうなぁ。今アメリカ大リーグで活躍中の、ダルビッシュや大谷を擁しても成し遂げ得なかった東北県勢の優勝。天邪鬼爺ながらここは素直に祝福の言葉を送っておこう。
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2022年07月15日

SATREPS 4

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「ホーカーで、コーヒでも飲んで・・・。」
と言われ、私は何のことかわからなかった。
ご常連様の中には、やはり何のことかわからない方もいらっしゃるかも知れない。ホーカー、日本の屋台村に近い、あるいはフードコートに近いといえば、想像して頂けるかもしれない。ただフードコートなら、例えば大きなモールの中に在ったりするが、ホーカーは街中の一隅に独立した建屋があり、小さいものなら数店が、大きいものなら十数店の対面販売店が営業していて、銘々が食べたいものを直接買い求めるようになっている。原則ファーストフードに近いと考えて頂ければよいだろうか。
社長は、朝飯未だだからとコーヒーにトーストを、ともかく私はモーニングコーヒーのつもりで頼んだら、これがまたおそろしく甘いミルクコーヒーで、以来私はホーカーではブラックコーヒーを注文することにしている。そんな遅い目の社長の朝食につきあい、私達が「夢の実現」のために数年間はお世話になるであろう会社にお昼前に到着した。そして早々に会社スタッフに紹介された。
会社は港近くの工業団地内にあった。会社には4名の日本人が働いており、残りはシンガポール人、マレーシア人で総勢20名弱といったところであったろうか。4名の日本人の内1名は1980年代からシンガポールに住んでいて現地採用の日本人ということで、この方とは長い付き合いになるのだが、初対面のこの日にはとてもそなことまでは、頭が回らなかった。他の三名は、日本の本社から派遣されてきており、社長からは
「Eさんが責任者だから、今後はEさんと相談して。」
と指示され、私の席はEさんの隣に用意されていた。私は用意された席に付き、名古屋大学に赴任したとき(1979年)、ウプサラ大学に一年留学したとき(1985年)、そして大阪大学に籍を得たとき(1989年)と同じような感覚、年甲斐もなく青雲の志を感じていたのだが、このシンガポールでの経験が最悪になろうとは知る由もなかった。
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2022年07月10日

狙撃事件に想う

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シンガポールの友人達から、お悔やみの言葉が届く。
そしてそのほとんどに
「日本で、こんな事件が起こるなんて、信じられない。」
といった、驚きのことばが添えられている。中に口の悪い心やすい友人は
「日本はもはや、アメリカ合衆国と同じだ!」
と書き添えられていたりする、¥
しかし不思議な事件だ。
何故SPが安倍元首相を持もれなかったのだろう。
一撃目はともかくとしても、二撃目までにSPは行動を起せたのじゃないかと思えてならない。とはいえSPと言えど、テレビドラマの様には動けないのだろうか。
それにこんなことでは、海外の要人は、怖くて日本という国を訪ね難くなりはしないか。
続報では、犯人は前日には岡山にいて、安倍元首相の遊説再起にいたという。岡山では聴衆に指名の確認があったとも聞くが、だから恐慌に及べなかったということだろう。ひりがえって奈良の本部長
「警備体制に問題があったことは事実。」
と認めているようだ。平和ボケしていたということだろうか。
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