近年、ヤングケアラーが社会現象の一つとなって、あれこれ議論されていた。とはいえ一朝一夕に解決するような社会問題ではなく、最近どこらあたりまで議論が進み、対策(お役所の対応)ができているのかなと気になりつつも、ついついなおざりになっていた。
それが今朝、ワンコたちのウンチ、おしっこを片付けしていたら、ふっと思い出した。
ちなみに我が家のワンコ、母親のアリスは原則、バルコニーで用を足す、散歩中には、いやはや頑なになって、用を足すよう勧めても拒む。散歩を終えて家に戻ると、まあっ先にバルコニーに走るから、行儀良いのだか悪いのか、はなはだ疑問である。一方娘のシロ、朝の散歩では、大小きちんと用を足すし、夕方の散歩も同様である。一方昼我々のかまわ無い時には、アリスと同様バルコニーで用を足す。夜中も一人で起きてバルコニーに行っている。一方、かまって欲しくてやって来た時、適当にあしらうと目の前に座っておしっこをするから、これはワンコのくせして確実に確信犯である。
さて今朝、夜中のうちにワンコたちのウンチ、おしっこを片付けしつつ思い出したのは、祖母の事である。私がおばぁちゃんと読んでいた祖母は、還暦を過ぎる頃から老人性痴ほう症を患った。私の小学校入学当時は、まだそれなりに大丈夫だったけれど、私の小学校二年生を終わる頃には、いよいよだめになった。ともすれば粗相をするようになったのである。私の家は母が小学校教員をしながらの母子家庭で、祖母、母そして私の三人暮らしだった。祖母がおかしくなってからは、私がおばぁさんと呼んでいた母の妹が、原則一緒にいて粗相の始末などをして世話をしていた。おばぁさんは妹なりに姉の現実が歯痒かったのだろう、つまり粗相をする祖母が歯痒かったのだろう、
「ねぇちゃん、しっかりせなあかんやんか!」
と叱りながら、粗相をした祖母をつねっていたりした。私自身古希を越し、おあばぁさの歯痒さも理解できるけれど、当時の私の理解は
「祖母が粗相したら、つねって教えるんだ!」
程度であったろうか。(この稿続く)

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