2018年10月03日

広帯域干渉計

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停年退職した次の年以来、久々に国際会議に参加している。
インドネシアはスマトラ島のパレンバンの近くに位置するBangka島のPangkal Pinann というリゾート地にあるSoll Marinaホテルが会場である。当然宿泊も同ホテルで、文字通りの職住接近でそれなりに楽ができている。ただ国際会議とはいっても、東南アジア限定に近く、インドネシア、マレーシアが主たる参加国で、参加人員も100名弱といったところであろうか。ただ主催者のアブバカル教授の説明によれば、IEEEの要請は
「論文の採択率を70%以下に抑えて質を保て!」
といったところにあり、130近く集まった原稿から80篇強を選んだという事で、かろうじて矜持を保っている様である。
さてこの会議に来てうれしかったことがある。発表の中にVHF干渉計絡みの内容があり、セッション終了後著者と話していたら、
「マルディアナの論文を真似て作っているのだ。」
というではないか。
「レディー マルディアナは私の弟子だ!」
という私に
「という事は、あなたが広帯域干渉計の考案者か?」
との驚きが上がった。
「蒔いた種が少しずつ広がっているな。」
というのがうれしい実感であった。ただ惜しむらくはレディーさんが、道半ばなして転職してしまったことで、それは大阪大学としてきちんとサポートできなかったことも原因していると、自戒の念もちょっぴりである。
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2018年09月21日

雷から身を守るには

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10年前の今日の話題
落雷の話をしたい。落雷にはまばゆいまでの光と,おどろおどろしいまでの音が伴う。ご存知のようにといってよいだろうか,前者を電光,後者を雷鳴という。電光を「雷光」と呼んだり,「稲光」とも呼んだりすることがあるけれど,「雷光」はあえて言うなら誤用である。余談ながら,広辞苑などの国語辞典を開いてみて確認して欲しい。電光の項には,ていねいな「定義」が示されているけれど,雷光の項には,わずか一行の説明である。
余談はさておき,電光と雷鳴の話である。良く戴く質問に,
「稲光を見てから,ゴロゴロを聞くまでの間隔が長かったら,落雷被害に遭いませんね?」
というのがある。電光は1秒間に地球を七回り半,30万km,走るのに対し,雷鳴は1秒間で300m程度しか伝わらない。実は電光も雷鳴も落雷の瞬間に発生しており,電光はその速さから落雷の瞬間に私達の眼にとまる。一方雷鳴は音速で伝わるので,通常電光から遅れる。落雷点までの距離は,両者の時間差に比例するのである。だから10秒遅れなら3km,20秒遅れなら6km,30秒遅れなら9km離れた地点に落雷していることになる。10秒程度の時間差なら雷鳴も結構大きく安全だとは思われないだろうが,30秒程度なら9kmも向こうだから安全だと判断されるらしい。ただ私の答えは「否」で,その答えを聞いて質問された方は怪訝そうな顔をなさる方が多い。なまじ光と音の伝搬の速度の差をご存じのため,皮肉な言い回しながら,「生兵法は怪我のもと」というのが,私の本当に差し上げたい答えである。そして残念ながらこの誤解はかなり多くの方々にまで行き届いている。雷放電物理の研究者としては,大いに責任を感じるところで,今日はこの誤解を解くことにしたい。
とはいえ稲光を見てから雷鳴を聞くまでの時間差で,大体の距離を知るという行為は間違ってはいない。ただ雷雲は直径10〜15km程度の広がりを持っており,落雷を起こす電気(正確には電荷)はその雷雲のあちらこちらに溜まっていると思って良い。それにもうひとつ,周囲の環境に依存するとはいえ,雷鳴の届く範囲は15km程度であるから,
「雷鳴が聞こえるという事は,頭上の雲が電荷をもった雷雲である。」
ということになる。だから今9km向こうに落雷したからといって,次に真上から落っこちてこないとは限らない。いやむしろ遠くの電荷が落雷でなくなったので,次は頭上の電荷が落雷する可能性も低くはないのである。速い話雷鳴を聞いたら,稲光からの時間が長かろうが短かろうが,危ない危ないと考えて戴きたいのである。
このように申し上げると,またまた訳知り顔のお方なら
「そうですね,電気は速く走りますからね!」
と,大阪風にいう突っ込みを入れて下さるが,電気の走るのが速いから次に来るのではなく,頭上の電荷が落雷してくるという点を強調しておきたい。つまるところ雷鳴を聞いたら,そしてそれがもし駐車場などのだだっ広い場所や登山路であったら,何はさておき安全な場所に逃げ出すことを考えて欲しいのである。なお,安全地帯への逃避行についての詳細は,拙著「雷に魅せられて」(化学同人社刊)を読んで頂ければ幸い。この本は専門書ではなく,雷から身を守るための啓発書。中学生や高校生以上の方なら,十分読んでいただけるはずである。拙著の宣伝はともかく,稲光のピカッを見てから,雷鳴のゴロゴロを聞くまでの時間差で,落雷地点までの距離を測るのは,家の中や車の中でと助言を差し上げ,クワバラ,クワバラと退散させて戴くことにしよう。
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2018年09月11日

サーバー再立ち上げ

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John君とWhite Sands で待ち合わせて職場へ。
しばらく休眠していたサーバーの再立ち上げである。
それにしても不思議なんだなぁ。
「一体誰が、サーバーの電源を落としたのだろう?」
ただそんな詮索をしてもはじまらないので、ともかくサーバーが無事機能するかどうかをJohn君に確認してもらい、可能なら立ち上げするのが目的。なんといってもこの爺では、マニュアルを見ながらの対応ゆえ、今回の様な事態が起こると、全くのお手上げなのである。
さてJohn君、生粋のIT技術者、そしてIT専門家にありがちな、アニメオタクである。何せアニメ創世記の1970年代から、1980年代、1990年代から今日までと非常に詳し。いやこの爺なんぞ鉄腕アトム以後宇宙戦艦大和ぐらいまでしか知らないので、John君の話題にはなかなかついて行けない。いろいろな問いかけに
「私は知らない!」
と答えても、じゃぁこれは、それならこれは、といった具合で、噛みあったのは先に述べた宇宙戦艦ヤマトあたりまで。かろうじてうるせー奴らのラムちゃんの名前程度は存じ上げていたけれど、日本人なら知っているだろうと信じて語り掛けるJohn君には拍子抜けだったろうか?
まぁそんあ他愛無い話をしながら職場について、30分もしないうちに
「サーバーは動きましたよ。パスワードも変えておきました。定期的に、そう半年に一度くらいはパスワードを変えないと、セキュリティ上問題ですよ。」
と、先ほどとはうってかわった専門家振りである。
といった次第で、初期の目的を達して帰路ともなれば、朝の続きのアニメ談義になってしまった。
1. サーバーが立ち上がった
2. 横綱、大関陣安泰
3. I君が一月振りに、元気でした。

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2018年09月02日

落雷7万発

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爺の同僚との話である。
実はこの同僚とは、耐雷・避雷・防雷の仕事を一緒にやっている。
その彼、
「善さん、今年の日本は暑かったから夏だけで7万発も落雷あったそうですよ!」
とえらく興奮気味である。
この7万回、数字で聴くと多いようにおもうけれど、多いとみるか少ないとみるかは、雷放電の物理を専門にしているか否かによる。だから
「ひと夏に7万回なんてとんでもなく少ないですよ!」
と、ついつい言ってしまった。
もしかしたら友人に教えたという御仁、
「一晩に7万発!」
と言いたかったのかもしれない。というのも国内にあるフランクリンジャパンという会社の統計によれば、
「7月8月の二ヶ月で日本では合計100万回を越す落雷がある。」
というほどだから。ただこの100万回というのはいささか多すぎるきらいがあり、爺にはその原因について考えはあるけれど、それはまた別の機会にして、元の話を進めたい。
「日本中で7万回」をどう考えるかである。
日本の陸地の面積は37万平方キロ。だから7万回が一様に分布すると仮定すれば、一平方キロ当たり0.19という事になる。ちなみにシンガポールの西部地域が、年間の落雷数が最も多いと考えられている地域で、1平方キロ当たり40回とされているのだから、0.19はやはり多いとは言えまい。だから7万という数字のトリックに、騙されないでほしかったというのが、この爺の主張なのである。
Kさん判って頂いたでしょうか?
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2018年08月14日

上向き放電で開始する落雷

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昨日の心配は杞憂ではなかったようだ。
確かに大災害とはならなかったまでも、東京では雷公様が大暴れ。
NHKのニュースでは、スカイツリーへの落雷も報じていた。そして
「スカイツリーへの落雷の際には、モニターのビデオカメラの画像も乱れました。」
と報じていて、30年以上も昔のことを思い出した。
それは福井県三方郡美浜町で冬季雷の観測をしていた時の事。
あの頃いくつかの送電鉄塔に同時に落雷することを気付き、ビデオカメラを複数台稼働し映像として確かめようとしていた。当然ビデオカメラ間の同期が不完全だと、落雷の同時性に疑問符が付くことになる。それゆえ同期パルスを、主カメラから他のカメラに分配するように細工していたところ、その同期パルスに落雷に伴うパルスが重畳して、画面の乱れが二、三フレームに及ぶ観測結果もあった。
当時CCDカメラが出だした頃で、その原因はCCDの読み出しパルスに、雷放電のパルスが重畳してだろうと理解した。CCDといえど飛び越し操作ゆえ、読み出しが不完全な場合、ともすれば時間の逆転現象、つまり先に起こった現象があたかも後で起こった現象のようになることが判り、本来の目的とはまるで異なる「飛び越し操作とEMP」なんぞといったおまけの成果まで手に入った。
ちなみに送電鉄塔への同時落雷は、一つの落雷が引き金となって、上向き放電で開始する落雷が起こるというのが科学的な解釈で、当時の普通のビデオカメラでは時間分解能が全く足りず、その後高速度撮影するビデオカメラの観測へと発展していくことになるのだが、詳しい話はまたの機会に。
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2018年04月11日

豪州の雷活動

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ちゅうわけで、豪州の雷活動分布を調べてみた。
「ちゅうわけ」ちゅうのんは、昨日の話を受けての事っちゃ。調べてみたんは何年か前にTRMM/LISの観測結果を分析した結果や。ほんでこのブログの右側にある世界地図(雷活動気候値、雷活動経年変化)をクリックするだけやけどな。気候値ちゅうのんは、何年か分の平均を月毎に平均したもんやし、経年変化ちゅうのんは月毎に何年か分を並べただけや。確か愛弟子のY君が博士課程の学生やったじぶんにやってくれたんで、もう10年以上も昔の事になるなぁ。まぁそいでも気候値ちゅうのんは、そうも変わってへんやろう。
ところでや、その気候値観たら、豪州の西海岸のパース界隈は11月から3月までは結構雷多いんや。いやパースだけやあらへん、豪州全体に多いねん。まぁ北半球でいうたら晩春から初秋にかけてやから、雷多いんは当たり前やろう。せやから風車も尾根沿いに立ってるやろうやから、「被雷すんちゃうかなぁ!」なんちゅうて考えたんや。
こら今日職場に行ったら仲間に教えたらなあかんかなぁ。
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2018年04月10日

豪州西海岸雷活動

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二週間ばかり顔を見せなかった同僚が、久しぶりに職場に顔を出し
「休暇をもらってオーストラリアに行っていた。西海岸のースを起点に南に行っていたんだ。」
という。この時期オーストラリアは、夏から秋への変わり目といったところであろうか。そしてその同僚
「あの辺りは雷無いですから、商売にはなりません。」
と仰る。さらに小高い丘の上に並ぶ多くの風車発電の写真を見せ
「発電やってるんですけどねぇ。」
とちょっぴり残念そうな雰囲気である。発電用の風車はよく被雷するので、防雷装置を売り込みたかったのだろう。それで休暇といっても、心の片隅で仕事を忘れないとは、長くこの地にいても本性は日本人かと勝手に感心していたら、
「いやオーストラリアのあの辺りは、生活のテンポが恐ろしいほどゆっくりで、生活リズムが狂いますねね。」
とのこと。
「シンガポールも、日本に比べれば、はるかにゆっくりしているように思えるけどねぇ。」
という私に
「まぁそうですね。これが日本なら二週間も休暇取らせてくれませんものね。」
と返してきた。たわいもない話がきっかけながら、あの界隈の雷活動調べてみよう。
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2018年01月15日

10年前の今日

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ブログの内容、手抜きするつもりはない。ただふっと気になって10年前の今日の内容を覗いてみた。あの頃はこの爺の研究室でも、雷放電に伴うガンマ線の放射を測定していた。実際以下の内容に出て来るYS君の観測結果は、アメリカの地球物理学会誌に論文として採録されている。そして二か月近く前の、「落雷放電による反物質発生」に関する論文の件である。定年退職したこの身には、おいそれと「内灘詣」はできないけれど、愛弟子のO君はかの地で今年も野外観測をやっていると聞く。それゆえ研究者としての本性が蠢動する。

石川県金沢市郊外の内灘砂丘の一角に,風力発電の風車が立てられている。定格1,500kWの風力発電機で,プロペラの先端まで入れれば,地上高100m,昨年一年間(2007年か2006年)でおおよそ200万kW時の発電をしたという(内灘町資料)。結構な発電量で,エコロジーという観点からは, 模範的な風力発電機であろう。実際,先の内灘町資料によれば,稼働率63.4%とあるから最高の風況に違いない。
ただ効率的な発電とは裏腹に,大きな問題も抱えている。
あの辺り,冬ともなれば季節風が強いだけでなく,冬季雷が多発する地域でもある。なんといっても,亡くなられたTTさんや,先輩のNMさんが,日本の冬季雷を世界に知らしめる業績を残されたのが,あの界隈の雷観測を通じてである。1970年代末,当時世界のリーダー的存在であった故Marx Brook氏(米国・ニューメキシコ)までが来日し,河北潟,内灘付近で雷観測を実施したという。
そんなところに地上高100m程度もある構造物を立てれば,当然落雷の被害に遭いやすい。もっと正確に言えば,雷嵐(雷雲)がやって来れば,上向き放電で開始する,言わば自発的な雷放電が頻繁に起こり,色々と被害を及ぼすこととなる。だから,ほとんど自殺行為に等しい。風が強くて風力発電に適している反面,自発落雷を起こしやすいという,矛盾を抱えている。ただ雷放電の研究という立場からすれば,落雷しそうな場所があらかじめ分かっていることになり,それはそれで有難い。例えば岐阜大のグループが力を入れている,光学観測にぴったりである。そんなわけで,風力発電機の近くで,博士課程のYS君が冬季雷の観測を実施している。以前にも紹介した,少し野心的なテーマ,落雷に伴う放射線の測定である。今回の石川行きは,その現場を見ておく機会は今回の連休しかないという,本当に滅多にないチャンスを利用しての出張だったのである。
今日も風車は回っているんだろうなぁ!
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2017年11月30日

北陸冬季雷3

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「北陸の冬季雷」ちゅうて特別の名前つけられてくらいやから、それなりにわいらが長く見たり聞いたりして知ってる夏の雷とは、違うた性質有るねん。
それを今思い出して並べてみたらこんなになるねん。
雪起こし(鰤起こし)、早い話降雪の前触れ
一発雷、ほんまに間歇的な雷活動なんや
正極性落雷、正と負比べたらほんまに1:1に近いんや
連続電流、落雷の後長い間電流が続くねん
大電荷、中和される電荷量が際立って大きいのんあるねん
大電流、電流の値も際立って大きいのんあるねん
上向き放電で始める落雷、この比率も高い
水平放電路
スーパーボルト
雷放電の研究に取り組んで、10年程たった頃かなぁ、わいは研究会で
「冬季雷を理解するためには、こういった性質を併せて説明できるような、冬季の雷雲のモデルが必要!」
ちゅうような発表したことがある。以来30年近く経ったけど、どうやろなぁ。
一つ一つの性質は確かに、いや二つ三つ併せて理解はできるけど、全部併せてちゅうたらきっとまだまだやと思うで。余談やけど、わいの一番弟子のWさんが知り合った頃
「蘭州の雷も、水平放電路が長いんです!」
ちゅうて説明してくれた。30年近くも昔の話やけどなぁ。
話を元に戻したらおまけにガンマ線放射が見つかったり、ほんでもって一番新しいのは「反物質の生成」まで発見されたんやから、ほんまにアメリカ人の同業研究者が言う
「Japanese Mystery and/or Miracle of Japan」
や。わいは定年退職して5年近う経ったけど、「反物質の生成」ちゅう記事以降、なんやもう一回年甲斐もなく雷放電の研究活動再開したいちゅう意欲が湧いてきたような気がするなぁ。
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2017年11月29日

北陸冬季雷 2

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昨日の話題を続ける。
北陸の冬季雷は、地元の住民には当たり前やったやろうけど、大気電気学の社会で脚光を浴びるようになったんは、名古屋大学の空電研究所が1970年代に実施した野外観測がきっかけちゃうかな。その少し前には、アメリカの衛星観測で、日本海にやけに明るい発光現象が見つかって、最初は冬のイカ釣り船の明かりとか思ったらしいけど、雷放電によるもんやちゅうんが判ってSuper Boltちゅう呼び名が付けられたんや。それからほどなくして「自然の正極性落雷」が、北陸の冬季に見たかって、最初は欧米の同業者も信じへんかったらしい。
「正極性の自然落雷がある筈がない!」
ちゅうんで、ドイツの国際会議で故竹内先生が発表したとき、みな笑ったちゅうんや。フロンティアちゅうのんは、いわれなき差別受けるもんかも知れへんなぁ。
そいでも次の年から二年間、ニューメキシコの故Brookさんがきて共同観測しやったら、やっぱり正極性落雷が記録されて、
「北陸の冬季における正極性落雷」
が、世界中の大気電気学者に認知されるようになったんや。
ほんでや、ちょうどその頃わいは空電研究所に入所して行ったんやが、それがわいの人生を決めるようになったんやから、不思議なもんやで。早い話、わいと雷放電の出会いちゅう事になるんや。確かに入所してからの二三年ちゅうのは目標もあんまりはっきりせんかったけど、気象的によう似てるちゅうノルウェーの冬季雷の観測にわいは借出されて以来、すっかり雷放電の研究に取りつかれてしもうたんや。
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