たまには専門の、雷放電活動について考えてみたい。
日本では今夏も暑かった模様で、
「地球温暖化の影響で雷活動も活発。落雷数も年々増加の傾向にある。」
といった新聞・テレビ報道があるかと思えば、
「東海地区で、一日に2万回以上の落雷が記録されました。これって地球温暖化の結果ですよねぇ。何かコメント頂けますか。」
といった電話取材が、テレビ局からあったりする。
一方日常生活とはかけ離れている
「北陸地方の冬季雷観測で、落雷放電の発生によるガンマ線放射はおろか、反物質の生成が起こっている様だ。」
といった超科学的な話題が、今週になって飛び込んできて、私自身も驚かされている。
雷放電に伴うガンマ線の発生は、最近十年程から、我々の同業研究者仲間〈ライバル〉の重要な研究主題となっていたとはいえ、「反物質」まで生成されているとなれば、とてつもない大発見となる。現時点では、「反物質」そのものが検知されているわけではなく、「反物質」が消滅するときに発生するガンマ線や窒素の同位体によって、間接的に確認されているらしいのだが、そのうち直接検知をといったプロジェクトも立ち上がるに違いない。

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