2024年06月21日

未明の雷活動

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この時期(5月から9月)は、マレーシア、シンガポール界隈は南西モンスーンの時期で、明け方に雷活動が活発と、マレーシアの気象台で教えられた。何度かこのブログで書いたかもしれないけれど、インド洋からの南西モンスーンがスマトラ島を越えマレー半島に近づき、マラッカ海峡で水蒸気が補給されて、活発な雷活動となるのだろうとは、一般論ながらこの爺の理解である。ただ未明の雷活動の意味は、いうなら夜間の放射冷却もあって日中より地上と上空の温度差が際立つのだろうとは、これまた爺の都合の良い理解である。つまるところ北陸の冬季の雷活動と似ていると、勝手な思い込みで、未明の雷鳴を聞いている。数日前はその雷活動は、住んでいる地域の真上だったようで、雷鳴の大きさは半端ではなかった。昨日は俗にいう遠雷で、窓のカーテンが光ってから30秒ほども経って雷鳴が聞こえた。ちなみに習性とは恐ろしいもので、長く雷観測をしているからだろう、電光が目にとまると頭の中のストップウオッチがカウントを開始し、放電位置までの距離の概算をしてしまう。まぁそんな習性のことはともかく、こういった疑問を科学する準備は少しずつ出来上がってきている。
SATREPS様々である。
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2024年06月09日

マレーシア気象庁

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一昨日金曜日午後、マレーシア気象庁にDizahさんを訪ねた。
気象庁訪問はこれで四度目の訪問になるのだが、DizahさんはSATREPSプロジェクト評価関係者のマレーシア側の一人だし、それにマレーシアのレーダやゾンデ観測のデータの提供をした頂くことにもなっているので、表敬訪問の意味もある。それに親交を深め、意思の疎通を図るには、何度か訪問して仲良くなっておきたいという、爺なりの戦略でもある。日本からのT 君も同行して小一時間は話したろうか。マレーシアの気象データは、T君が日本側の窓口になることも了解してもらって、爺の役目はほぼ終了といったところか。6月末に日本で開催される全体会議での再会を約束して、気象庁を後にした。
ただ会談中、以前から気になっていたこの地のモンスーン時期の再確認ができたのも大いに幸いであった。ちなみにそれをまとめると以下のようになる。
インターモンスーン 10月と4月:
日中の雷活動多し
北東モンスーン11月から3月まで:
南西モンスーン5月から9月まで:
この時期マラッカ海峡に雷活動多し(明け方)

これらの知見、どこまでが正しく、どのくらい違いや新しい知見が得られるかがSATREPの成果になるのだろう。
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2024年06月06日

少し学術的ですが

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Phenomena related to lightning discharges in the atmosphere, in other words, lightning strikes and cloud discharges, have been considered mysterious phenomena that were objects of worship since ancient times. However, since the mid-18th century, when Benjamin Franklin demonstrated that "lightning discharge is an electrical phenomenon within clouds," and through the efforts of many related researchers, a general understanding of both lightning strikes and cloud discharges has been achieved. For instance, from the perspective of optical observation, the scenario of ground discharges has been proposed and introduced in many textbooks, thanks to the evolution from Boys cameras and streak cameras to high-speed cameras owing to advancements in electronic technology. This scenario includes the initiation of corona discharges, streamer propagation, stepped leader progression, return strokes, dart leaders (and sometimes dart-stepped leaders), and subsequent strokes. Similar confirmation of these phenomena is possible through observations of the electromagnetic waves emitted during lightning discharges, and aside from detailed points, this has become a common understanding within the atmospheric electricity community. Our group also prides itself on having contributed to the confirmation of discharge progression scenarios through observations with broadband interferometers in the VHF band.
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2024年05月05日

シンガポールの雷活動

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日本では「子供の日」の祭日
ゴールデンウィークも、ほぼほぼおしまい。

さてきのうのシンガポール、朝から大雨。
まぁこの国にいて、雨はたいして驚かないけれど、どう考えても二パターンある。
きのうの様に朝からの地雨で、ほトンど夕方近くまで、日本の梅雨を彷彿とさせるような雨降りがまずその一。一方ひなたに出ると眼が廻ってしまいそうな暑さで
「かなわんなぁ!」
と考えていたら、いつの間にやら黒い雲が湧き出し、日本の夕立然とした雨降り。夕立然とはいえ、夕方には限らず、午前中の時もある。熱低地方だけにどちらも、雷鳴が聞こえるけれど、受ける印象は明らかに異なっている。
専門家が10年以上もこの地にいて、分かっているのはこれだけと、いやはやお寒い限りながら、いまさらながら(75歳と5カ月ですが)一念発起の心意気である。
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2024年04月25日

観測サイトを探す

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観測サイトの下見に出かけた。
首都クアラルンプールの南に位置するプトラジャヤのホテルに投宿しており、プロジェクトで用意してくれている運転手付きの車での移動である。
運転手はこの一年間ですっかり心安くなったGさん、
「渋滞が無ければ一時間で着くかなぁ?」
の言葉で、約束の時刻より5分早く出発した。
ただ道中それでもちょっとした渋滞もあったけれど、予定時刻にはUNITENが探してきたDID(排水・灌漑局)の施設の一つに無事到着。
ところが残念なことに、アンテナを置けそうな場所が無いうえ、高い建物に囲まれた水門の近くとあって、
「これは使いもんにならんで!」
と、爺なりに結論し、それでも日本にいるM君やT君にも判断を仰ぐため写真とビデオ撮影をして、もう一つの候補地に向かった。
二か所目は、環境としてははるかによく、水溜というか池があって、アンテナを設置するためのスペースも十分ある。残念なことに二十階建て程度の病院が100m程の長さで横たわっていて、完全に西北側をブロックしている。電波環境はさておき、
「この病院さえなければいいのになぁ!」
の印象を感じながら、これまた写真とビデオ撮影。
という事で、現時点ではアンテナ設置可能場所を、もう一か所どうしても探さなくてはという、ある意味緊急事態となってしまった。
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2024年03月08日

ぎっくり腰とNBE

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昨日朝から久しぶりのぎっくり腰。
一昨日何となく違和感があった。
少しは気になってはいたものの、朝のくしゃみがきっちり引き金となった。
いやはや痛い。
ここまで痛いのは、これまたくしゃみの瞬間にぎっくり腰を患った30歳の頃以来か。
昨日、同行しているT君がサロンパスを持参しているというので、とりあえずの応急処置に貼ってもらった。気のせいかいくらか痛みも引いたような。
昨夜シャワーの後にも貼って頂き、今日はマラッカからプトラジャヤに移動する。
ただ移動は車。二時間ばかりじっと座ることとなり、これが問題だろう。
とはいえ、いい知恵はないなぁ。

これまた昨日の事。
UTeM博士課程学生の一人から研究内容を紹介してもらう。
我々の業界大気電気の分野でNBE(Narrow Bipolar Event)と呼称されている現象を、二時間たらずの間に15例も観測できたという。紹介してくれた波形を見る限り、NBEには違いなさそうながら、仲間内ではあまり観測されないという稀な現象が、二時間たらずで15例とは大いに興味深い。これが本当なら、大発見とは言わないまでも、関連雑誌なら十分採択に値する論文になる筈。
「T君しっかり指導したりや!」

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2023年10月28日

KLタワー

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昨日は、クアラルンプールに出かけた。
一年前に行ったことのあるKLタワーに出向き、周辺を歩いてみた。
というのも数日前のUNITENとの会議で、ザフリさんから
「ビデオカメラを、置く場所がありません。河崎先生の経験だと、どれくらいの距離に設置すればいいのでしょう?」
と質問が出て
「500m〜1km程度かな?でもそのことより、KLタワー周辺の高いビルを探したら。例えばJICAマレーシアの事務所あたりは?」
との助言に
「JICA事務所からは、KLタワーは見えません。」
との事で、それならUNITENの親会社の
「TENAGAのビルからは?」
とも申し上げたが、いやはや反応が悪く、
「いっそ自分で見て来よう!」
というのが、昨日のKLタワー行きだったのである。
実際行ってみれば予想していた通り、実際置かせてくれるか否かはさておき、可能性のあるビルは腐るほど(?)あるではないか。早い話、交渉だけの苦労で問題はない。
「ビデオカメラはともかく、高速度カメラの置き場所を、真剣に考えねば。」
と、こちらの問題がはるかに重要というのが、現時点での爺なりの結論である。
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2023年09月24日

マラッカからプトラジャヤへ

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岸和田祭りも秋の彼岸の中日も過ぎ、泉州路には秋が忍び寄ってることだろう。月が代われば、生まれ故郷貝塚のだんじり祭り。そして私は現在マレーシア・マラッカにいて、ちょっとだけ故郷を懐かしんでいる。
さてマラッカでの観測場所予備調査、効率の悪さはあるにしても、T君の頑張りでほぼほぼ予定通り進んでいる。そして今日午後は、プトラジャヤUNITENに移動し、明日の大学キャンパス内の調査で、いわば今回のミッションの仕上げとなる予定。ただ金曜日夕方、マレーシア側のスタッフがほとんど帰ってしまい、学生数人だけが残っていて、彼らとあれこれ議論しているところへ、UNITENのザフリさんから連絡が入り
「キャンパス内に候補地をさらに二か所考えたので、電波観測をして欲しい!」
とSNSでメッセージが入り、大慌てとなってしまった。
それでもどうにか明日の観測を実施する準備はでき、ともかくミッションは達成できそうである。
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2023年09月21日

マラッカ三日目

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マラッカで2泊が過ぎた。
昨日は、観測サイト候補地の一つ、マラッカ海峡に浮かぶPulau Besarにわたっての調査。
マレー語でPulauは島で、Besarは大きいという意味との事、何のことはない日本風にいうなら大島という事になろうか。まぁこのマラッカ付近で、一番大きな島であることは事実らしい。
実はこの島、三月にリーダーのM君と一度調査を行ってはいるが、念には念を入れてという意味もあっての再調査である。ただ三月に訪れたときは、コロナの流行がほぼ収まり、今すぐにでも観光客が戻って来るといった勢いであったけれど、現実はそうも甘くないようで、依然として静かなものであった。それでもローカル色豊かなコーヒーショップが店を開いており、観測装置が環境雑音を記録している一時間ほどの間を利用して、コーヒーブレイクとしゃれこんだ。いや正確にはしゃれこむというよりは、小休止を取ったというのが正直なところであろうか。
そして今日は、これからユニティーカレッジに出向く。
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2023年09月20日

マラッカ二日目

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マラッカ二日目。
昨夜は日が暮れてから、結構な雷活動。
マラッカ海峡は正極性落雷の多いことで知られているが、昨夜はどうだったんだろう。宿泊先の窓から電光の瞬きを楽しんではみたものの、電光だけでは推論すらできない。ともかく観測装置を配置して、研究にかかれるようにしたいと、気ばかり焦る。日暮れて途遠しとは、かくのごとくかと思うばかりである。
さて昨日、クアラピラにある、気象局の観測所の一つを訪問し、環境雑音の予備測定。丘の上にある施設だけに、計測するまでもなく環境は抜群。到着早々気に入って、同行のT君に
「ここにも干渉計をおきたいねぇ!
と本音を漏らしてしまった。
ただもともとはLF観測の候補地であり、他の候補地とは距離が離れすぎで、一昨日訪問した
UNITENのサイトとは60qを越す。UTeMのサイトとは少し近くてそれでも40km程度離れている。良い観測成果を出すには、もう一二サイト増やさねば何ぞと悶々とした次第である。
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