2020年05月13日

100年に一度

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マスコミ報道の方々に一筆啓上したい。
長く研鑽を積んでこられたアスリートの方々の夢を、むざむざ反故にしてはならないとの行為からだろう、一年延期が決まったオリンピックに向けての、提灯記事(暴言失礼!)が、数多く目に留まる。ただ現状のコロナ禍を冷静に観察するなら、アメリカ合衆国の惨状は来年2021年のオリンピックにはとても耐え得るとは思えない。加えてアフリカ、中南米の諸国のコロナ禍も、峠を越しているとは見え難い。そんな時だから、打ちひしがれそうな大衆に夢や希望をという心意気を認めたとしても、今は淡々とコロナウィルスに対応すべき時ではなかろうか、というのが私の持論である。
こういった伝染病は、おおよそ100年に一度我々人類に降りかかってくることは、歴史が証明してきた。即ち1720年ペスト、1820年コレラ、1920年スペイン風邪、そして2020年新型コロナウィルス、そんな100年に一度の災いに
「打ち勝って!」
というのは、いや考えるのはある意味
おこがましい。ウィルスとて宿主である我々人類を根絶やしにできる筈もなく、好むと好まざるにかかわらず「共生」していくしかなかろうと思う。
だからもういい加減提灯記事は止めにして、このコロナ禍の収まるまではそっとしておいてほしい、というのが一筆啓上の主旨なのである。
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2020年05月09日

天声人語から

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昨日の、朝日新聞天声人語氏から
広島市にある超覚寺住職が、毎日門前に掲げる標語を紹介していた。

子ども怒鳴るな来た道じゃ お年寄りいたわれ来る道じゃ 感染者責めるな同じ道じゃ。
当たり前だったことが有難いことだったと気づかされる。
したいことはあきらめずに。すべきことはあせらずに。できることはくらべずに。
感謝の日差しで花が咲く。不満の嵐で花が散る。

コロナ禍で、経済の混乱を気に病む方々が多かろうが、こんな時だからこそ、それぞれが心のゆとりをもって、あれこれ考えてみる時間を多く持つことが、肝要だろうと思う。いずれこの混乱も収まるだろうから、その時私達がどう振舞うかを、今だからこそ考えておきたいと考えるのは私だけではあるまい。かかる意味で、先に掲げた四つの標語は、少なくとも私には、心のフィードバックに有用と理解している。
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2020年05月05日

子供の日に思う

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子供の日
ゴールデンウィークが、続いている。
日本では明日も休日、そして本来なら明後日7日木曜日から平常業務といったところうだろうが、その日はもはや週後半で、実働2日しかないから、実質週明け11日月曜日あたりからとなるのだろう。おまけに今年は新型コロナウイルス騒ぎで、全国緊急事態宣言が出ており、動きが悪かろうなぁ。
日本からのテレビ放送で見る限り、現時点では繁華街も閑散としている。テレビのニュース番組で、
「今回も対応は100年前と変わらないんですね?」
とコメンテーターがつぶやいていたけれど、新型のウィルスに効く薬がない以上、現時点でできる対応策は、悲しいかな無い。どれだけ技術革新が進もうとも、こればっかりはしようがない。総理大臣センセイが
「新しい生活様式が!」
と、喧伝しているようにSocial Distanceをとること以外に、妙案はない。それでもやがて、この新型コロナウィルスに効く特効薬が開発され、生活は平常に戻る筈。そして何年かしてまた新しいウィルスが生まれてきて、という繰り返しが予想される。だから昨日も書いたように、令和は、ウィルス災害の対策に明け暮れるやも知れぬ。そうなって欲しくはないけれど、ウィルスも負けてはいまいから。
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2020年05月03日

阪神支局事件から33年

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皐月・五月は、三日目を迎えた。
朝日新聞、阪神支局が襲われたのが1987年5月3日だから、今年で33年となる。
事件当時、私はまだ愛知県に住んでいたので、緊迫感が若干希薄であった。ただその二年後に大阪大学に転任し、池田市に住むことになったので
「大変な事件だったんだ!」
と、恥ずかしながら二年遅れで衝撃を感じた。ただこの事件、赤報隊を名乗る犯行声明が出たにもかかわらず、結局迷宮入りし、時効を迎えてしまっているのにと、いかにも口惜しい。
33年も経ってこんなことを書いてみても、何をいまさらと受け取ってくれる人はまだしも、もはや歴史の片隅に埋もれている事件だけに、
「何の話なんだか?」
としか受け取ってもらえないご常連様も多いかもしれない。ただ私は、青臭い様ながら、言論の自由を暴力で葬り去ろうという考え方を、何があっても認めたくはない。
この事件が起こってあれこれ取り沙汰されていたころには、
「三島由紀夫の流れをくむ右翼思想集団の仕業か?」
といった憶測が流れたりもしたが、そんな憶測の出てくること自体、三島由紀夫に申し訳ない気がしたものである。
第二次大戦後75年経った今日、新型コロナウィルスが、再び社会の価値観を変えるかもと考えられたりしているが、間違っても全体主義の世界観の時代には戻って欲しくない。そんなことを考えさせる33年前の事件である。
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2020年01月07日

なんで国立競技場建て替えたん?

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七草粥 まさかこの地では期待できないだろうが。

東京2020が盛り上がっている。正確には、マスコミ報道が盛り上げに、一役も、二役も関わっているというべきだろうか。そんな中、個人的に気になるのは国立競技場。元旦のサッカー天皇杯決勝が、こけら落としだったのだが、どうして1964年に建設した旧の国立競技場を壊して、新に建てねばならなかったというのだろう。これが改築か増築だったというのなら、ここまで考えることはないのにと、思えてならない。
我が国日本は、木造建設が主要だけに、古くなった建築物は新たに建て替えるといった傾向もあるだろう。だからと言って旧国立競技場を解体して新たに建てたことには、全く合点が行かない。それに旧国立競技場は。決して木造なんぞではなかった。もし観客席が少ないというのなら観客席を増やすことを中心に考えれば良いのであって、それは今日の技術力なら不可能であるとは決して思わない。
それでなくとも、地球温暖化で警鐘のならされているこの時代に合って、原材料は少しでも少なくした方がよいのがあたりまえ。主催国として、新しいもので世界の客を招きたいという、はやる気持ちもわからないではないけれど、くどい様ながら私には、全く合点がいかないのである。
そもそも東京2020自体、私はあまり肯定的ではない。
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2020年01月05日

文を読む力

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文を読む習慣を持たずに、読解力のつく筈がない。
そんなことは言わずもがなだろうに、国語の受験指導に、
「文を読むことは後回し。設問にまず目を通す。」
と教えるらしい。実際You Tubeなんぞでは、そのような指導をしているのを、現実に見かけることが多い。そうすることで得点力が向上するらしいので、実力がついているということになるのだろうが、私には全く合点がいかない。いやずっと危惧すら覚えていた。そして案の定、
「日本の高校生の文章読解力が、OECD諸国の中で20位。」
という報告である。
先日、漫画やコミックは見て楽しむが、小説や物語を読まないそんな子供達が多いことを、日本の高校生の文章読解力の低下の因として取り上げた。私が小学生の頃週刊の漫画雑誌が発売されるようになり、漫画の功罪が活発に議論された。漫画亡国論を訴える識者もいたようながら、私自身はそこまでは考えることはない。本になじむという意味では、確かに意味があるとさえ思う。ただ漫画を見る習慣を、上手く本を読む習慣に移行できなければ、大仰ながら漫画依存症になってしまう危険性がある。そして現実に、例えば何かの取扱説明書だって、今日では漫画仕立てになっていることが多い程だから、ますますである。
上手いたとえ話かどうかは分らないけれど、柔らかい物ばかり食べていると、噛む力が発達しない、そういったごときなのではなかろうか。世界的な、漫画ブーム、コミックブームで、その発信元である我が国の文化とさえ持ち上げられ、日本という国の政策の一部に取り入れられるほどだから、読解力低下の歯止め策はなかなか実を結ばないような気がする。
議論を最初の話題に戻すなら、設問分をまず読んで試験問題で高得点を得るという術は、第三者の読解力をあてにした方法で、如何に高得点を得ろうとも、それは個人の読解力では、決してないのである。
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2020年01月03日

漫画で勉強ができるか?

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いささか旧聞に属する話題ながら、
「主語はどれで述語はどれという点も含めての文章の読解力は、日本高校生はOECD 加盟国の内かなり下位(20位だったかなぁ)になっている。」
のだそうで、昨日に続いて我が国に関しての危機的状況である。ただし先の順位、数学や科学に関しては依然として一位だそうだから、この爺の心配も取り越し苦労かもしれないけれど。
取り越し苦労だったとしても、文章の読解力の原因に関しては、この爺一言も二個とも申し上げたい。それは日本発の文化ともてはやされているポップアート、早い話漫画である。最近は、歴史や科学などにも漫画が一役買っていて、子供達の興味を煽るよう工夫されている。そのこと自体、つまり導入部を平易にするという意味において、あながち否定できない部分もあるが、その平易さに慣れてしまって、まともな文章を読む習慣が、後々つかないのではないだろうかという危惧が頭をもたげる。それに高校受験、大学受験を考えたら、こういったやり方で、子供達を鼓舞するのは手っ取り早いのは間違いなかろうが、同じことを文章を読んで、あれこれ思案を巡らし、それぞれの頭の中で論理を組み立てる習慣の欠如が、文章の理解力をお粗末にするに違いない。
ついでに言うと、活字離れを嘆いている出版社だって、名作・古典を漫画化して売らんかなのビジネス展開をしている。そしてそれが世の保護者の多くに喜ばれているから、いかんともしがたい嫌いがしている。
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2019年12月24日

製造業の生産性 4

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非常に穿った見方をすれば、アメリカ合衆国の口車にすっかり乗ってしまって、日本人の多くが、消費文明を基礎とする享楽型社会を追求するようになったことが一番の原因ではないだろうか。
昨日も書いたように、「青年よ大志を抱け」が死語となり、「末は博士か大臣か」なんてちゃんちゃらおかしい時代となってしまった。大志を抱かないから生産性が下がるというわけではなかろうとの反論も聞こえそうだが、国の最高責任者が、テレビタレントを集めて浮かれているようでは、話にならないとつくづく思う。
爺の私はああいった傾向はいかがなものかと考えるけれど、若い人達の何割かは、
「総理大臣は、話の分かる人。身近な人であり面白い人である。」
と理解するようで、親近感を感じるらしい。
古いといわれるかもしれないが、額に汗して働くことが馬鹿々々しいとは思わないまでも、尊いと考える若者が少なくなっていることは、まぎれもない現状だろう。
そしてそういった風潮を作っているのが、国の指導者だったら、これはもう右肩上がりの社会を期待する方が無理ではなかろうか。
確かにお題目として、働き方改革、教育改革、女性が輝ける社会等々を並べていたって、それは掛け声だけに終わるのは、それは当然だろう。(もう一回続きます)
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2019年12月22日

製造業の生産性 2

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「製造業の生産性が、最近20年で著しく落ちているらしい。
その原因の一つが、我が国がデジタル化の時代に後れを取ったからである。
それゆえ、大学入試にAI科目を入れるべきだろう。」
なんぞという、識者の発言。
この短絡的発想って、我が国の若者達の英語で会話したり議論したりする力が乏しい。だから大学入試の英語に、書いたり話したりする能力を確かめる必要。だからセンター入試英語科目に、外部機関の英語試験を使おうと短絡したことと、全く同じ思考パターンだし、さらには国語や数学のセンター入試に、記述式の問題を盛り込むとした案とも同じである。
センター入試のことはさておき、前回にも書いたように
どうして識者といわれるえらいお方は、入学試験制度を変えれば、問題が解決すると、考えるのだろう。
本当に変えたいのなら、教育の有り方、学習の有り方を考えるべきと言いたいのだが、そうなると、世の親達は塾や予備校に子供を送ることとなって、本当の意味での教育や学習の改善にはつながらない。理想論ながら、学校での教育が基本であるべきで、塾や予備校での「学校より一歩先ゆく」教育は、何かいびつじゃないだろうか。そしてこういった世の中の仕組みが、残念ながら大学に入ることを目的とする、我が国のくだらない受験制度をゆるぎないものにしているに違いない。だから大学生になってからの研鑽は希薄な学生諸君が多く、次なる目的は就職することとなって、大学三年生ともなれば学業より就職活動という、本末転倒の社会現象を生み出しているのじゃないだろうか。(この稿続く)
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2019年12月15日

多数決で!

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NHKの俗にいう「朝ドラ」で見た一シーン。
ヒロインの結婚話に父親が反対し、娘の恋人に会おうともしない。父親以外の家族はみな賛成で、一番下の高校生の娘が提案する。
「多数決で決めよう!」
時代設定は昭和30年代の中頃だから、ようやく民主主義が定着し始めた頃だったろうか。私自身も、小学校の児童会では会長を拝命し、あれこれ議論ともつかぬ議論をしたあと、
「では採決します。」
とやったものである。この年になって考えると、なんとも間の抜けていたと考えるのだが、今日の国会も似たようなものとの実感が否めない。悲しいことながら、指導者のセンセイ方も、その程度の意識しかない様、つまり国の運営は多数決でやればいいという理解しかない様なのである。これは大いに憂うべきで、まるで小学生並みの理解力の方々が、国の指導者になっていらっしゃるということになる。ついでながらアメリカ合衆国の大統領も御同様で、それでも今回下院で弾劾裁判を行うことが決議されたというから、少しは朗報と考えている。民主主義は、多数意見が国を動かすシステムではあろうが、少数意見とも議論を尽くして、という原則が守られなければ、かえって悪いことになってしまうのじゃぁないだろうか。
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posted by zen at 01:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の主張