⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!祖国(というと若干過剰表現ながら)日本の不思議。
労働力が枯渇気味だというのに、若者の失業率が依然として高い。まぁこれは、我が国に始まったことではないのだろうが、それでも不思議である。似たような話として、食料自供率が低いというのに、休耕田が目立つという、これも不思議には違いない。
私はこういった矛盾は、社会、教育、政治といった要因が大きく作業していると、常々考えており、私見乍らご披露させて頂く。
私達が小中学生だった頃、そう1950年代後半から1960年代前半にかけての頃には、社会科の授業などで、第一次産業と第二次産業の従事者数比率が統計量として示され、明らさまにでないにせよ、
「第一次産業の従事者比率を減らさねばならない。農業にあって目指すのは、デンマークのような集約型の農業形態!」といった説明を聞かされた気がする。さらには
「我が国のような資源の無い国は、工業立国が大切。目指すはベネルクッス三国。」
とも教わった。だから私達団塊の世代は、農業よりも技術者にと考えるものが多く、ぶっちゃけた話1980年代の電子立国を支えたと自負している。
そしてその繁栄のおかげで、物質的に豊かになり、世代を経るごとに、
「もはや何でも手に入る時代、だから心の豊かさを求めねば。」という意識が強くなり、若年世代の労働意欲が若干希薄になった。
さらには高等教育の大衆化が教育年限の長期化を招き、それでなくても少ない若者達が、労働力としての巣立年齢の遅くなったことも無視はできない。おまけにきつい、きたない、きけんの3Kの伴う職には一層付きたがらないというから、ますます拍車がかかる。
余談ながら、ここシンガポールでも、私の見たところ似たような傾向にある。自宅マンションの近くにある工事現場では、アジア諸国からの労働者が目立っている。こういう人達のことを
Workerと呼ぶらしい。だからこのちっぽけな国に、諸外国からの出稼ぎ労働者が多い。
話を本題に戻せば、少子化で若年層総数が減り、その彼らが働かない、働けない状態で、その結果というと語弊があるかもしれぬが、労働力が不足してきているというのが、日本の現状だろうというのが、私の印象なのである

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