しばらくぶりに、「翻訳は誤解すること」の話題を。
一昨日から、マレーシア・クアラルンプールへの出張中に遭遇した会話から。
まずは空港で、ホテルへの移動前に遅めのランチを摂って、代金を50リンギッド札で払ったら、ウエイトレスさんが
「I give you the change! お釣りを20ドル上げます。」
という。
天邪鬼爺としては、ついつい
「おいおい、お釣り20ドルは私のもんや。上げますはないやろう!」
とまぜっかえしたくなる。
そこをぐっとこらえて、ここは素直に
「Thank you very much.」
と返してから、
「おまけに感謝までするんかい。感謝は店員がするもんやろう。」
と心の中でつぶやく始末である。
打ち合わせが終わって、コーヒーブレイク。
代金を払う段になって、
「I will pay for all. みんなの分、私が払うよ。」
と言えば、一人の友人が
「If you want to pay、please ! もしあなたが払いたいなら、どうぞ。」
と続ける。
天邪鬼爺は、心の中で
「俺はわざわざ払いたいとは思わんけど、年長者ちゅう見栄もあるしな。」
とつぶやきながら、顔ではにっこり。
極めつけは、会議が再開して
「Don’t you mind if I show my idea. 意見があるんやけど、言って良いかい?」
と尋ねたら、議長さんが
「Yes」
という。
「なんやいうたらあかんのかい。」
と、そのまま席についてたら、しばらくの間をおいて議長が不思議そうに
「河崎先生、意見をどうぞ。なぜ座ってますか?」
という。
「You answer me Yes. お前さん、だめちゅうて返したやないか。」
のやり取り。これ以外にも、誤解はまだまだあるけれど、とりあえずは、この三例を紹介しておきたい。

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