ちょっと旧聞ながら、大阪のIR(統合型リゾート)の開場が2030年になるという。
という事は、天邪鬼爺の私が81歳の年、それまで寿命があるかしらん?
まぁ私のことはともかく、IRなんてハイカラな呼び方をするこの公共大型賭博施設、個人的には賛成できない。爺が暮らすシンガポールにも二か所あって、大いに儲かっているのだろうが、噂では一つはアメリカマフィアの資金源、もう一つは中国マフィアの資金源になっているという。それゆえ
「日本の場合もどこぞの反社会勢力が、多分甘い汁を吸うのだろう。」
といった予想してしまうからである。
それに8年後の社会情勢を考えたら、インバウンドでの海外客、本当にお金を落としてくれるだろうかと不安にもなる。というのその頃には、
「何をいまさらカジノ?!」
といった具合かも知れないし。
そもそもこのIR、何年か前に故安倍元首相が、シンガポールを訪れカジノを見学されたのが契機となったのではなかったか。という事は計画から完成までに20年弱、それまでに国際社会の情勢はどうなる、それにアニメブームも永遠に続くわけでは無かろうし。
一方で日本ブームも、そう簡単に終息はしないだろうがとの希望的観測もあるにはあるが。
こんなことを考えたのには理由がある。
シンガポールに戻る日、関西空港で三人連れの若い女性のグループと近くの席になった。古くから「お箸が倒れてもおかしい。」と言われる世代の、お嬢様型。
「シンガポールでは、何を経験したいの?」
の問いに、
「マリーナベイサンズの屋上プールで泳ぎたい!」
と返って来て、もはやユニバーサルスタジオシンガポールは、眼中にないといった具合なのである。こう考えれば、日本には誇るべき文化遺産がたくさんあり、IRでインバウンドを狙う必要などないのではあるまいか?

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