2023年02月01日

アリスとシロ

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如月朔日
逃げる二月の始まりである。野球狂には、待ちに待った二月ということになろうか。プロ野球の春季キャンプが行われ、球春三月を迎える。それに今年はWBCがある。個人的にはWBCにはあまり興味はないけれど。


春節祭頃からの、涼しいシンガポールが続いている。
毎日のように雨が降り、我が家の二匹のワンコ達は散歩が出来ず、フラストレーションが溜まっている。一日一度芝生の上を、気儘に二三十分疾走するのが大好きな二匹で、娘犬のシロは、母犬アリスの犬に噛みつきながら走る。シロが足に噛みつくのは、父親犬のチンチン譲りで、アリスは嫌がってはいるがそれでも真剣に怒る様子を見せないので、ある意味興味深い。娘に対しての教育なのかもしれない、何ぞと思案を巡らしている。
ところが家で食べ物を与えた際、シロがちょっかいを出すと、激しくかみつきシロはシュンとなってしまうし、眠っているときにシロが近くを横切りでもしようものなら、これまた唸り声をあげて叱るしぐさを見せる。野生あるいは習性とはいえ、なかなか曰く言い難い。どのあたりまでが母犬としての振舞で、どのあたりまでが野生の本性としての振舞か、素人観察を続ける爺である。

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2022年09月04日

ワンコの社会性

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我が家の二匹のワンコ、内弁慶であることは何度か披露している。
二匹で外に出れば、内弁慶なりに他の犬に対して吠えたてる元気はある。
その吠えたて方尋常でなく、マンション内では住民の間で。かなり知られているようである。マンション内の芝生広場、あまり騒がしくするので、最近は近くのドッグランに行くようにしている。昨日も二匹を連れて出向いたところ、数匹の大型犬(中型犬?)が先に来ており、飼い主の方々お互いに顔見知りらしく、集まって何やら語っていらっしゃる。犬達は走り回っており、我が家のワンコの達の鳴き声など、まるで気にしていない風。それでもたまには走り寄って来ると、アリスとシロは取り敢えずベンチの下に逃げ込んでくる。何度か逃げこんできた後、シロが誰かがやってくるのを見咎めて、入り口に吠えながら走って行った。と見れば、同じマンション内のフルプードル。いつもはメイドさんが散歩させているけれど、今日は多分飼い主のご夫妻。奥様が
「これはシロ、あれはアリス」
と、御夫君に説明していらっしゃる。
さてシロ、見知ったフルプードルだけに、逃げることはなくお互いに臭いを嗅ぎ合って、親交を深めている。残念ながらアリスは、ベンチに座ってフルプードルに近づくこともなく、やっぱり内弁慶そのものであった。ワンコたちの社会性、ならすしか高める方法がないのかしらん。ちなみにアリスは、ティンティン命で、このワンコとは相思相愛なのである。
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2022年05月03日

犬や猫の名前認識

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ネット新聞で、ちょっとおもしろい記事を見かけた。
京都大学のあるグループの研究で、複数の猫を飼っているとき、猫達は自分自身以外の他の猫の名前を認識しているらしいというのである。まぁ外国の専門誌への投稿ということで、記事だけでは詳細は判らないものの、私の飼っているプードル達と比較して、ちょっと不思議に思った。ちなみに現在は母犬、娘仔犬の二匹を買っているのだが、彼女達は自身の名前に加え、母は娘の娘は母の名前を確実に認識している。
例えば
「あ母さんのアリスは、お座りできるよ!」
と煽ってやると、母犬を一瞥やがて腰を下ろしてお座りの姿勢をとるといった具合。
餌を与えるときも、
「アリス、良し!」
の掛け声で、アリスは餌を食べ始めるが、娘仔犬のシロは黙って待っている。
それどころか、
「これはアリスの、これはシロの。」
との声かけで、私の眼が届いてる範囲では、それぞれが領分をきちんと守る。
まぁ犬と猫の違いがあるのかもしれないけれど、一度原著論文を見てみたい気がしている。

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2022年01月02日

能登の群発地震

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年が明けた。今年は、寅年で壬寅にあたる。
今朝の新聞の話題から。
能登半島の「地殻変動」、群発地震もあって非常に不気味である。
先端の珠洲市では、一年間で3cmも隆起とか。
地震も増えており、感じないほどの揺れも含めれば、年間3,000回と言う。
さてその原因、太平洋側でプレートの隙間に水が入り込み、それが能登半島辺りで、何らかの形で上がってきて、いうなればマグマ溜まりのようなものになっているらしいとのこと。
地下250qあたりで起こっているらしいというのだが、素人の私には俄かには信じられない。新聞の解説によれば、1965年の松代地震も同じ原因と推定されていたという。松代地震は、その後大地震もなく収まったけれど、神戸の地震の時は、秋に能勢の群発地震があって、翌年の1月17日の惨事となっている。人間ついつい悪いように考えがちながら、能登半島では惨事とならないようにひたすら祈りたい心境。北陸には友人のみならず、仲間たちが今でも冬季雷観測に出向いており、そこで大地震が起こればと考えるとそら恐ろしい。
そういえば神戸の地震は、レーザ誘雷を三方郡の美浜町でやっていた頃で、たまたま私現地当番を外れていた時に起こったっけ・・・。
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2021年11月11日

動かぬ雲

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知り合いから
「先日の夕立の日に、近所に落雷があってそれでちょっとした火事になったのですが、火事場の上に雲ができて、そのまましばらくその雲が動かずいたんです。どういうことでしょう?」
といった質問を頂いた。この爺の専門が雷の物理という話を聞きこんでの質問らしい。だから最初は
「雷雲が動かないのか?」
と思ったがどうもそうでないらしい。雲の動かないのが、不思議だったようである。
そしてすぐ、スマホで撮影したというビデオ画像を送ってこられて、見ればなるほどと了解。
つまるところ、火災で煤が継続して上に運ばれ、それが種となって雨粒(雲粒)を形成する。夕立の直後でもあり、相対湿度も結構高く、露点温度も思いのほか高く、地上あまり高くないところに、雨粒の集団(見かけ上雲)が形成されるといった現象だったようである。
そういったあたりを、かいつまんでメッセージしながら、もう30年以上も昔、阪神高速臨海線で、泉大津のコンビナートのフレアスタックの上に、似たような雲(雨粒の集団)を見たことを思い出した。季節は覚えていないが、確か雨降りの日だった。
ちなみにあの頃から、私なりに気象学の勉強をし始めた筈である。
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2021年11月06日

観天望気

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今年の11月、凌ぎやすい夜が続いている。
窓を開けていれば、高速道路の騒音は五月蠅いけれど、気温はそれなりに低く、冷房は不要卯である。パシリスに住んでいるとき、住みだして三四年して、そのことに気付いた。ただパシリスの住居は地上六階だったので、窓を開け放しておくと、時折蚊が紛れ込んできた、大変だった。ただ今の住宅は、地上29階ゆえ、蚊の被害は有り難いことにほとんどない。だからここ数日は、窓を開け放ち天井の扇風機も止めての就寝となる。そして寝入った頃には、風が結構強くて、ブルっと来て寝ぼけ眼で、開け放っている窓を閉める次第となる。
確か去年の11月は、この涼しさが無かった筈。年が代わって二月の声を聞く頃、二三週間涼しかったように記憶している。熱帯のこの地でも、毎年こんな風に天候、気温の変化が異なるのだから、中緯度の日本なんて、毎年、毎年違った気象になるのも当たり前かとも思える。
「観天望気」
だから、日々の変化が面白い。そして気象は常に異常なのだろう。
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2021年09月01日

インド洋ダイポール

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長月朔日
日本なら、今日はさしずめ二百十日といったところか。
さてシンガポール、この時期の今年は雨の日が多い。
現地の友人達は、口を揃えて
「こんなにこの時期雨の多いのは、変である!」
と仰る。そのうちの一人が
「この雨は、インド洋と関係していると、気象関係者が説明している。」
と、蘊蓄を語る。
「インド洋ダイポール。」と言われる現象で、エルニーニョ現象のインド洋版とでもいえばよいのだろうか。
実はこの「インド洋ダイポール」は、日本の気象学者が発見した。
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上の図が、朝日新聞インターネット版から無断拝借した、インド洋ダイポールの説明図である。そしてこのダイポールが、日本の気象にも影響があるというから、地球は生きているとでも表現すればよいのだろうか。
とはいえ連日の雨で、シンガポールは毎日が涼しくしのぎやすいのは有り難い。
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2021年08月31日

甘噛み Play-biting

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葉月晦日
またまたながら、朝日新聞天声人語の話題から。
先日「ティラノザウルスの甘噛み」が、取り上げられていた。
ティラノザウルスといえば、肉食の大型恐竜で、映画ジュラシックパークでは逃げ回る自動車を追いかけまわした、あの恐竜の筈。そのティラノザウルスの化石、とりわけ顎周りを詳しく調べ、血管の様子から甘噛みの可能性が確認されたというのである。トラやライオンといった猛獣が、自分の子供を咥えて運ぶ、あれが甘噛みだし、仔犬達がじゃれ合って遊ぶ時も甘噛みをしている。つまり咥えられたり噛まれたりする相手が傷つかないような、微妙な噛み方をいう。そして肉食の大型恐竜が、甘噛みするなんぞとは、ある意味驚き。というのも恐竜は卵を産むのだから、子育てなんて考え辛い。ちなみに天声人語氏によれば、ワニは甘噛みが得意で、卵の孵化を手伝ったり子供を運んだりするそうだが。それでも同族同士で遊ぶことがあったりして、甘噛みしあうのかもしれない。恐竜のじゃれ合う様子なんて可愛くもないだろうが。
それから、走る速度これは最大40q程度だろうと推測されるらしいが、あの映画で爆走する自動車を追いかけるシーンは、まさに絵空事らしいとなれば、名画の魅力も半減である。
ついでにいうと、これは天声人語氏の受け売りではないが、恐竜の体表は羽毛でおおわれていたのではといった議論もどこかで聞いた。
こういった新しい解釈は、恐竜のイメージを大きく変えてしまいそうな気がしている。
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2021年08月29日

パルスオキシメーター

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昨日の朝日新聞天声人語から。
天声人語氏も、最近知ったと述懐しておられた。
例の「指先の命綱」パルスオキシメーター、その発明は我々の同胞だそうな。
日本起源であることは、私自身も全く存じ上げなかったし、そもそもあの装置を知ったのがアメリカ合衆国制作のテレビドラマERを通じてだから、ある意味恥ずかしい。そして言葉の意味するところはともかく、長らく酸素飽和度をつい最近まで酸素Forward だと信じていた。(門外漢とはいえ、全くお恥ずかしい限りである。)
ところが昨年初頭来の新型コロナウィルスの爆発的流行で、重症患者が肺炎を引きおこし呼吸困難になることが顕在化し、酸素濃度の測定がマスコミ報道でも取り上げられるようになって「指先の命綱」が脚光を浴びるようになった。さらにはここシンガポールでは政府が一家に一台パルスオキシメータを配布してくれて、この爺なんぞ一日何回か指先をはさんで、酸素濃度を測定しながら、楽しんでいる有様である。ちなみに爺の酸素飽和度は、時間帯にも依存して、99%から96%の間で、スマホに直結したアプリケーションでは
「酸素濃度もパルス数も、健康の範囲内!」
だそうなから、現時点では新型コロナに感染はしていないに違いない。
こんな話を見聞きすると、日本の技術もまだまだ捨てたものじゃぁないなと、ほっこりしたきもちになっている。ちなみに発明されたのは、小林直樹さんで、昨年4月鬼籍に入られたそうだ。享年84歳。合掌
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2021年07月29日

卵が立つか?2

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「卵を立てる」話題である。
半世紀近く昔、週間の漫画雑誌に、塩をぬると立つという記事があったような記憶もある。残念ながら、その真偽を確かめていないけれど、私の「卵を立てる」話には、全く関係が無い。ともかく以来何度も人前でやって見せ、驚かせてきたことは事実である。
訳知り顔の御仁は、私が
「卵を立てる!」
というと、間違いなくコロンブスの逸話をおっしゃり、実際やって見せると押しなべて不思議がる。そしてトリックを聞き出そうとする。しかし残念ながら、トリックは全くない。ひたすら心を静め、「卵を立てる」ことに、集中するだけの事なのである。
とはいえ、ちょっとしたコツというか、秘密がある。
大概の人は、卵を立ててみようとして数秒で指の支えを離し、コロンとひっくり返す。そしてこれを数回繰り返し
「卵は、立つはずがないよ!」
とあきらめる。
しかし如何に不安定な形とはいえ、上手く重心を取れば不安定ながら、立つはずと理解し、簡単には指を離さない。しつこいくらいに重心を取ることに腐心すれば、10分か15分すれば見事に立つ。ただそれだけの事。言い換えれば長く卵を同じ置き方で支え続ける事、ということになろうか。
目安は、10分か15分間である。
昨日紹介した、シンガポールに訪ねてきてくれた友人お家族、ちびっこ3人のうち最年長のお姉ちゃんはできたと記憶している。
そして以下は、この爺の理解である。科学的に確かめたわけではないけれど。つまり、10分から15分間も同じ姿勢で生卵を支えていると、多分黄身の部分が幾分かは下に下がることになり、重心が下がることになるのではなかろうか?だから不安定なりに卵が立ち、見ている仲間を驚かせることになるのだろう。当然ちょっとした振動で、その卵はひっくり返るけれど、静かにしていれば一分でも二分でも経ったままでいることは言うまでもない。
ご常連様も、一度卵を立てて見られてはいかがかな?
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