2019年04月27日

エルニーニョ真最中

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理解違いでないなら、現在エルニーニョの真最中の筈。
実際ここシンガポールでは、今年この時期、例年に比べて雨の日が少ない。
エルニーニョといえば、TRMM衛星が上がって二三年して、この付近の雷放電を解析したことがある。丁度インドネシアから博士課程に入学してきた学生がいて、東南アジアの雷活動を調べてもらうと、国に帰ってもあれこれできるだろうとの判断もあってのことである。話が前後するけれど、TRMM 衛星にはLISと呼ばれる雷放電のセンサー、降雨レーダ等が搭載されていたのである。
本来エルニーニョの頃には、ジャワ島からマレーシア半島辺りの降水が少なくなることは分かっていたので、当然雷活動も少ないだろうと予想していた。ところが雷放電の回数に限っていうなら、エルニーニョ期のほうが多いという結果が出た。だから何度か解析の点検を助言した。併せて、搭載されているレーダによる降水も調べてもらった。宇宙からの観測だけに、同じ地域を雨・雷放電と同時に観測できているので、こんな有り難いことはなかった。
ところがである、降水日の統計量は、エルニーニョ時期に矛盾しない「例年に比べ少ない」という結果が出た。
「降水日が少ないのに雷放電がかえって多い!」
雨も降らないのに雷活動家、まさか青天の霹靂でもあるまいしと大いに悩んだ。
留学生はとうとう
「搭載されている、装置がうまく較正できていないのでは?」
と疑いだす始末で、いやそれなら
「レーダーとLIS 統計解析ではなく事例ごとに比較してみよう。」
ということを思いつき、雲と雷放電の対応を降水雲(雷雲)毎丹念に比較したところ、
「降水雲の出現は確かに少ないし、そんなときには雷活動もあまり活発でない。ところが稀に雲頂の非常に高い積乱雲が出現、さらにその時の雷活動が半端じゃない。」
ということが明らかとなった。エルニーニョのこの時期この界隈では、降水日の総数は減るけれど、一度降り出すと非常に活発まさに「降れば土砂降り」状態であることが明らかとなった。ちなみにこの成果、電気系の研究者のエルニーニョに関して論文と自慢の種なのである。
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2019年03月25日

アリスの癖

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愛犬・アリスの話題を続ける。
私がソファーに座ってくつろいでいると、同じようにソファーに飛び乗って来て、私の大腿部に沿って横になる。これはアリスが我が家にやってきたころからの癖で、当初はとてもソファーに飛び上がれず、引き上げてくれというようにせがんだものだ。あの頃は生後4か月足らずであったから、とても脚力が足りなかったからである。
さて大腿部に沿って横になる、これは私が教えたわけではなく、多分先天的、そう母親犬に沿って眠るようなつもりだったのだろうとは私の理解である。ちなみに大腿部に沿って横になるけれど、そのまま寝入ってしまうわけではない。何分か経つと不意にむっくりと立ち上がり、私から適当に離れて、それこそ行倒れの様にどさっと倒れこみそのまま寝入ってしまう。まるで夢遊病のごときである。いやはや興味深い習性と私は理解しているが、一方こういった犬の哀れさも感じてならない。アリスは地元のブリーダから買い求めたのだが、多分母親犬から比較的早い機会に引き離され、店頭に並べられていたに違いない。大仰にいうなら、「母親犬の愛情を知らずに育った。」ということになるのかも知れず、私の大腿部が結果的には、母親犬を思い出させたのだろう。実際私以外の誰からも、アリスが大腿部に沿ってくつろぐという話を聞いたことが無いのだから。
アリスにとって、私の大腿部は「母親の代理」なのかどうかは、永遠の疑問で、現在満14カ月のアリスは、いつまでこれを続けるのだろう?
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2019年03月08日

リュウグウのタマテバコ

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ハヤブサのリュウグウでの岩石採取の様子が、テレビで放送されていた。
着陸してすぐ飛び上がる「タッチアンドゴー」方式で、舞い上がる岩石片を遠ざかるハヤブサのカメラが実況中継していた。そしてその着陸点をタマテバコと命名したそうで、
「何十億年も昔の岩石を持って帰ることになるから、浦島太郎の玉手箱みたいなものだ。」
ということらしい。なかなかどうして、味な命名である。
余談ながら実況中継とは書いたけれど、ハヤブサから地球への通信速度を考えれば、結構な時間をかかってビデオ画像を送信してきたのだろう。
このテレビ報道を見ながら、名古屋大学・空電研究所に在任中、可愛がってくださったE教授のことをふっと思い出した。Eさんは常日頃
「河崎君、科学者はロマンを理解でき、感じることが出来なければだめなんだよ!」
とおっしゃっていた。そして手塚治虫の「火の鳥」から命名したX線衛星「ひのとり」のことをよく例に出されていた。早いものでもう35年も昔のことになる。そのEさんももはや鬼籍に入られていらっしゃるが、もう一度
「河崎君!科学者にはロマンが必要なんだ。」
のあの声を聴いてみたいような気がしている。
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2019年02月27日

想い出

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私の環境電磁工学との出会いは、1978年のことだから40年も昔のことである。当時博士課程を終えた私は就職先を探しており、名古屋大学空電研究所からの「環境電磁工学を志す研究者」という募集要項を見つけた。当然ながら当時はまだインターネットの恩恵何ぞなく、電子通信学会(当時はまだ情報の二文字はついてなかった筈であるが、この辺りはいささか怪しい)の求人広告だったと記憶している。私の本来の専門は「電磁界理論」で、学生時代は電気学会なら電磁界理論研究会、電子通信学会ならマイクロ波研究会が研究発表の場であったため、「環境電磁工学」は全く未知の分野であった。とはいえ「電磁」の二文字に惹かれ、応募することにした。そしてまず駆け込んだのが図書室で、偶然IEEEのElectro Magnetic Compatibility という分冊を見つけたから、これが出会いということになるのであろう。あの頃電子通信学会が「環境電磁工学研究会」の発足準備中であったろうから、今にして思えば、電気学会は20年遅れで関連する技術委員会をスタートさせたことになるのだろう。
その後いろいろあって私自身は「雷放電物理」を専門とするようになっていたけれど、今度は母校の大阪大学から、「電磁環境技術の研究者」の募集があり、「名古屋も10年、そろそろ住み飽きた!」と応募することにした。そして今回も運よく採用されることとなり、電磁環境には人生の節目節目で世話になったというのが正直なところである。
ちなみに初代の委員長Tさんとは、確かドイツのブラウンシュバイクでお会いしたのが最初ではなかったろうか。その頃私は先に述べている様に雷放電物理を研究するようになっていたと記憶している。二代目委員長Fさんとは、名古屋大学赴任直後の電子通信学会の研究会が最初の出会いで、その後同じ大阪出身年齢も同じということで、互いに減らず口をたたき合う仲になっている。(と私が勝手に思っているだけかもしれませんが。)
あれこれ経緯もあって、前世紀末も近づくころ電気学会に「環境電磁工学研究会」発足の機運が持ち上がり両巨頭から手伝うようにとお言葉を頂き、「環境電磁工学を踏み台にしてきた」贖罪もあって、力不足乍らと参加させて頂き今日に至っている。そして藤原委員長のあと委員会を仕切らせて頂いたとはいえ、雷のことばかりやっていたのではと、今となっては忸怩たる思いもある。委員長時代、委員含め幹事を務めてくださった方々には、本当にお世話になって支えてくださったと未だに感謝の言葉が絶えない。(ちょっと大仰ですが)
最後になりましたが、電磁環境技術委員会のますますの発展を祈念して、お祝いの言葉とさせて頂きます。
(2019/02/26 シンガポールにて)

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2019年02月24日

ハヤブサ2岩石採取

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ハヤブサ2がリュウウグウに着陸して、岩石を採取したちゅうニュースが流れた。
ハヤブサ1は、イトカワから確かに何かを持って帰ったけど、着陸はうまくできんかったんで、今度はリベンジの意味もあったんやって。それに今回の着陸は、地球からあれこれ制御しての着陸違うて全くハヤブサ2だけでやったんやから、言うならロボットみたいなもんに違いないで。これで無人探査機で世界をリードちゅうて、JAXAもちょっとばかし鼻息荒いで。そういうたらついこないだまで、火星を走り回ってたNASAのオパチュニティもたぶん自動制御やっんやろうけど、その着陸は遠隔操縦してた筈やで。そういう意味では、今回のハヤブサ2は無人探査中観点からは、一歩か二歩NASAや中国をリードしたんかも知れへんな。案の定NASAは
「技術の開示を」
ちゅうてるらしいけど、大統領と一緒でなんでも一番でないと気に入らへん国民やからなぁ。いうなら、ごまめの歯ぎしりしとんで。
まぁそんな下世話な話は置いといて、三億キロも離れた小惑星でハヤブサ2だけの力で着陸し、砂・岩石を採取して二年ほどしたら帰ってくる、それがどれだけすごいことか、ほんまに自慢してええんやで。
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2019年02月21日

ハヤブサがんばれ!

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小惑星リュウグウに今日着陸予定だったハヤブサ2が、正午現在まだ下降を開始しないという気がかりな情報。なにせおおよそ30億キロの飛行を続けての後だけに、予期せぬ問題が起こっているのだろう。ちなみにリュウグウまでの距離は、3億キロだそうだから、信号を送ってから反応を受け取るまでおおよそ一時間かかる筈。せっかちなこの爺としては、いやせっかちでなくても、スイッチポンの後反応が戻って来るまでに小一時間なら、本当にイライラものだろう。昔の蛍光灯ランプは点灯までに数秒ほどかかるのが普通で、反応の悪い御仁を「蛍光灯」と揶揄したものである。今日なら立派なパワーハラスメントだろうが・・。いかにはるか離れたといっても、その蛍光灯の100倍以上も遅い反応だけに、大いにつらいものがある。それに今回夕方までに着陸できなければ、次の機会は3月4日以降というから、この爺のようなせっかちには務まらないきがする。それでもぜひ着陸を成功させて、お土産を持って帰ってくれるよう、応援はできる。報道によれば夏ごろまでに都合三回の着陸を行って、2020年には帰ってくるというから、気長に応援するしかあるまい。
5時間遅れで下降を開始したというニュースが入りました。シンガポール時刻午後12:30
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2018年09月23日

リュウグウに到着

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3月末に始まったプロ野球ペナントレースも、お彼岸の頃となってほぼ決着しそう。
大相撲秋場所も、終わってみれば横綱白鵬の優勝と見慣れた風景。
そしていよいよ秋本番となるのだろう。

そんな今日、嬉しいニュース。
探査船「はやぶさ2号」が小惑星・リュウグウに到着し探査船2基が無事着陸をしたという。今頃きっとリュウグウの土(岩?)のサンプルを集めてまわっているんだろうなぁ。無地着陸したとはいえ、はやぶさ2号に戻るという難関があり、さらに地球に数年かけて戻って来るという難事業が待っている。だから現時点で、探査船がリュウグウに着陸したと手放しで喜んではいられないかもしれない。こんな話をしていたら
「その小惑星はどこにあるの?火星の付近?」
と尋ねられた。
「火星と木星の間に、小惑星帯ちゅうのがあるんや!」
と答えておいたけれど、その後ネットサーフィンで調べて知識の補給。
「小惑星の面白いのは、岩石の状態が、太陽系ができ始めて100万年頃のままである可能性」
があるからだそうで、地球にしても火星にしても小さな星屑たちが衝突を繰り返し大きくなった結果、太陽系創成期とはすっかり違っているのだそうだ。
いずれにしても、サンプル収集後探査船が無事回収できて、地球への帰還開始の報道が待たれる次第である。
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2018年08月13日

秋雨前線の南下

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いつものように朝は日本のテレビ放送から始まる。
インターネット経由で送られてくるので、一、二分の遅れはあるけれど支障はない。おかげで国内のことは、ほぼ把握できているつもりである。そんな中今朝のニュースでみた、
「台風崩れの低気圧と秋雨前線の影響による雷活動」
は、本職だけに大いに気になった。雷発生確率が動画で提供されていて、東北から西日本にかけてと、かなり広範囲。
「もうそんな時期に!?」
とも思う反面、
「予報通りだとしたらえらく広範囲やなぁ!」
の印象はぬぐえない。これもテレビ報道のとおり、秋雨前線に台風14号崩れの低気圧が湿度の高い暖かい空気を次々ともたらすからなのだろう。
さらに気象予報士さんが
「雷が発生するとゲリラ豪雨になるのです。」
と危機感をあおっていらっしゃった。
「まさか七月のような大災害にはならないだろうなぁ!?」
なんぞと考えながらも、秋雨前線の南下の早さに驚いているしだいである。
「普通やったら、九月上旬ちゃうんかなぁ?」
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2018年07月18日

NHK特集人類誕生

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人類誕生というNHK特集を楽しんだ話題の続きである。
この種の内容は、何年かおきにNHKが取り上げて、最新の研究内容を盛り込んでいたりするので、興味深い。学術的な観点からみて、放送の内容を全く鵜呑みにするわけにはいかないけれど、それを割り引いても大いに楽しめる。何年かおきと強調したのは、研究の成果が顕著で、10年前、20年前の内容とはすっかり様変わりしていることが多いからである。ちなみに地球誕生の話や宇宙の話なども同様で、地球大紀行というのが1987年にあり、この爺が真剣に大気電気学に取り組み始めた頃であったと記憶している。
さてNHK特集・人類誕生の話題である。
私達現在の人類はホモサピエンス、そして世界史でもう50年以上も昔に習ったネアンデルタール人、ジャワ原人、北京原人等々とは異なるとは、異なると長く信じていた。ところが最近のDNA解析によれば、ホモサピエンスとネアンデルタール人はおおよそ4分の1のDNAを共有しているそうなのである。
ということはである。
私が高校で習った内容は、今や通用しなくなっているということになりはしないか?
まぁ半世紀も昔の知識・技術なんぞは古色蒼然なのは当然のこと。判りやすい例は、スマートフォンだろうが、数え上げればきりはない。ただ科学技術の進歩が歴史解釈までも変えてしまうという、その痛快さをひしひしと感じたというのが本音であろうか。
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2018年06月28日

雷から身を守るには

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Staying safe from lightning
Most people killed by lightning are outside. Most of them would have not been struck by lightning if they had gone indoors at the first sign of possible lightning. Remember this saying: "When thunder roars, go indoors." This is the most important rule to obey to avoid death or injury from lightning.
ちょっと気取って英文で「雷から身を守るには?」
早い話し、雷鳴を聞いたら家の中にという、基本中の基本である。ただし、このシンガポールで、確実にこの忠告に従えるだろうか?日常生活の意味では、はなはだ現実離れした忠告である。だから、つまるところはグランドや山野等の開けた空間で競技したり興じているときには、絶対守らなくてはならない忠告と考えるべきなのだろう。
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