少しだけ「格式ばった」議論をしたい。
昨日の、「後発地震注意情報」に関してである。
確か「地震予知連」が長い年月をかけて「地震発生の予報は不可能」という結論を出したように記憶している。そんな結論を出した前だったか後だったか、あの阪神淡路大震災が発生し、それが契機となって「地震電磁気学」に注目する研究グループが活動を始めた。そのグループには、VLF/LFに注目する研究者やVHFに注目するアマチュア研究者がいた。前者の研究者の主張は、「VL/LFの長距離伝搬を継続して監視すれば、地震の発生を予報できる。」と主張した。そして興味深い観測例を、関連の学会で発表し続けた。VHFに注目していたアマチュア観測家は、「大地震の発生前には、VHF波が理論的に考え得る以上に長距離伝搬する。」という観測結果例を報告し、「地震電磁気学」の研究者達はその裏付けとして「地震を起こす地殻の変化が、電離層の鏡像として現れるからである。VLF/LFに現れる予兆現象と原理の本質は同じ。」と解釈を加えた。
こういった「状況証拠」の積み重ねに、地震の専門家の多くは、「残念ながら、地震電磁気学の観測結果は、地震発生の必要条件になってはいても、十分条件を満たしていない。それゆえ予知できるとは言えない。」との立場を、かたくなに守り続けている。
この解釈は科学という観点に立てば、一理も二理もあることは理解できるが、それなら「後発地震注意情報」はどうなのだろう。さらに昨夏の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」は一体なんだったんだろうと、天邪鬼爺は訝しく思う。「30年以内に南海トラフ大地震の起こる確率は、80%」といった一般大衆に恐怖心を煽るような予報は、必要条件にしか基づいていないのではないかと思えてならないのである。
早い話「巨大地震は、引き続いて起こることもあればそうでないこともある。10年程前の熊本大地震は予震があって二日後にそれ以上の本震があった。2011年の東北の大震災も同じ。」だったのである。一方昨夏の宮崎の地震も、一週間ほど前の岩手の地震も予震とはなっておらず、予知情報は結果的には一般大衆への注意喚起に貢献しただけのことだったのである。
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