如月朔日
逃げる二月の始まりである。野球狂には、待ちに待った二月ということになろうか。プロ野球の春季キャンプが行われ、球春三月を迎える。それに今年はWBCがある。個人的にはWBCにはあまり興味はないけれど。
春節祭頃からの、涼しいシンガポールが続いている。
毎日のように雨が降り、我が家の二匹のワンコ達は散歩が出来ず、フラストレーションが溜まっている。一日一度芝生の上を、気儘に二三十分疾走するのが大好きな二匹で、娘犬のシロは、母犬アリスの犬に噛みつきながら走る。シロが足に噛みつくのは、父親犬のチンチン譲りで、アリスは嫌がってはいるがそれでも真剣に怒る様子を見せないので、ある意味興味深い。娘に対しての教育なのかもしれない、何ぞと思案を巡らしている。
ところが家で食べ物を与えた際、シロがちょっかいを出すと、激しくかみつきシロはシュンとなってしまうし、眠っているときにシロが近くを横切りでもしようものなら、これまた唸り声をあげて叱るしぐさを見せる。野生あるいは習性とはいえ、なかなか曰く言い難い。どのあたりまでが母犬としての振舞で、どのあたりまでが野生の本性としての振舞か、素人観察を続ける爺である。

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