2021年06月11日

髪の毛が逆立つ

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雷雨注意報は,狼少年的であるので,一般の方々はあまり気になさらない。それに街中で稲妻を見たり雷鳴を聞いたりしても,何となく自分自身が被雷するとは考えない方が多かろう。とりわけシンガポールの場合、雷雨はほぼ毎日だから、雷鳴でびくびくしていては生活できない。バリバリドカンに続いて,窓ガラスが揺れるような直近への落雷の場合には,さすがに恐怖心も沸いて来ようが・・・。
以前見知らぬ方から,メールで質問を頂いたことがある。
「福井県の海岸で,遠くに雷鳴を聞いたとき,自分自身の髪の毛が逆立っていました。隣に居た友人の髪の毛も同様で,子供の時に下敷きで髪の毛を逆立てたのと同じ様でした。こんな経験はその後にはなく,他人にこの経験を話しても信じてもらえません。どうしてこんなことが起こったのでしょうか?」
というのが質問の概略であった。ある意味的を得た,いや得過ぎた,とも言えそうな質問である。
遠くで聞いた雷鳴についての距離感含め詳しい説明はなく,はたまた経験された季節についても述べられていなかったので,不確定な部分も多いには多い。とはいえ,よくぞまぁ,被雷しなかったもの!との印象が拭えない。九死に一生とはかくのごとき経験で,質問を下さった方の真上に,いつ落雷してもおかしくない程の電荷をもった雷雲があったに違いない。
かつて私が大学一年生諸君に,講義をしていた電気物理Aの教科書に,米国はグランドキャニオンでの写真として,女性の長い髪が逆立っている様子があり,
「この撮影の直後,別の方が被雷し命を落とされました。」
と,受け加えられていた。先程紹介した見知らぬ方からの御質問は,この写真の事例とほとんど同じで,それゆえ私は,九死に一生を得たとの印象を持ったのである。
クワバラ、クワバラ
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2021年05月30日

124億年前に渦巻銀河

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先日ネット新聞で
「124億年前の宇宙に渦巻銀河発見」
という記事を見た。観測史上世界最古なのだそうだ。
記事の受け売りながら、宇宙の開闢は138億年前で、宇宙ができて僅か14億年程での渦巻銀河ということだそうだ。門外漢ゆえ、14億年で渦巻構造の銀河のできることが、どの程度大変なのかは実感できない。ただ128億年も経っていたら、
「現在はどうなっているのか?」
と、そちらの方が気になる。それに太陽系のできはじめはおおよそ50億年昔、原始地球が46億年の筈だから、もしかしたら124億年昔の渦巻構造銀河が太陽系できはじめのきっかけになっていたりしてなんぞと、途方もないというか頓珍漢を考えている。日曜の朝である。
一方 今朝の天声人語氏、こちらは地球上の文明それも我が国の縄文時代を取り上げていて、
「石器文化というよりも木器文化というべきでは!」
とのこと。
いずれにしても、普通なら腐ってしまっていた筈の木器が、三内丸山では多く出土しているらしい。
だからホモサピエンスに対してホモファーベル(homo faber ラテン語で作る人の意)と呼ぶべきと、これはもう一つの人類の定義らしい。
縄文の歴史は、高々一万年程度で、宇宙の歴史に比べれば誤差の範囲ということになろうが、それでも人類の悠久の歴史に思案が巡り、ロマンを感じてしまう。さすがに宇宙138億年、「悠久」とは簡単に言えず、途切れ途切れの知見ながら、これまた門外漢なりにロマンを感じている。

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2021年04月27日

稲妻について

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たまには雷放電の話をしよう。
古来より稲妻とか稲光とか呼ばれている,落雷に伴う強烈な光についてである。稲妻は,折れ曲がったりふたまたに分かれたりしている。稲妻はしばしば写真に写され,衝撃的な題材となっていることが多い。あれは雷雲と大地の間を,何万アンペアという電流が流れて光っているのである。その電流を学術的には,帰還雷撃電流と呼ぶのだが,ここでは正式名称などどうでも良い。ちなみに日常生活では,各家庭で使う電気器具を動作させるための電流の総和は十アンペア,二十アンペア程度である。だから稲妻が発光する原因である電流が,いかに大きいか想像していただけるだろう。そんなにも巨大な電流が,一瞬の間地面と大地を電気的につないでいるのである。電流の進む方向は,地面から雷雲に向かってで,その速度は光速の3分の1程度で極めて速い。かくも速い電流を,古代中国の人は,竜が昇ると見立てているから驚きである。
さて稲妻の形状である。先に述べたように折れ曲がったり,ふたまたに分かれたりしていて,それはなぜかと問われることが多い。実は,地面と雷雲が電気的につながる前には,雷雲からステップトリーダと呼ばれる現象が,地面に向かって進んで来ている。そもそも大気は絶縁物で,電気を通さないという性質がある。雷雲に蓄えられた電荷が,空気の一部を電気の通り易い状態に変えながら比較的ゆっくり下りてくる。比較的ゆっくりとはいえ,光速の一万分の一程度で,一秒間に100kmも進むから,日常生活の間隔から見れば驚くほど速い。ただ比較的ゆっくりと進んで来る理由は,空気を電気の通り易い状態に変えるのに時間が必要だからである。さらに言うなら,時間が必要であるがゆえに,進み方は連続的ではなく間歇的である。間歇的というのは,進行と停滞の繰り返しを意味している。そして停滞のあいだに次の進むべき方向がきまるので,おうおうにして折れ曲がりとなる。さらに進むべき方向が二つある場合があり,その場合ふたまたとなる。これを我々は枝別れと呼ぶ。こんな具合に進行してくるため,木の枝を上下逆にして眺めた様な形状である。ステップトリーダの呼称は,間歇的な進行が故である。この間歇的な進行が稲妻の形を決めることになるのだが,眩いまでの明るさには程遠い。間歇的進展の最後の一歩で,大地と雷雲が電気的につながり,眩く発光する。間歇的進展には枝別れがあるけれど,最後の一歩でつながるのは通常一つの枝である。大地につながる枝となる可能性は,すべての枝にあるのだが,どこか一つがつながれば,他は繋がることが殆どなく,私は面白半分小選挙区みたいなものだと言っている。とはいえ稀に,二つの枝が大地と電気的につながることもあり,だから自然は不思議である。
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2021年04月12日

ガガーリン宇宙に

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久し振りに朝日新聞・天声人語氏(昨日の)から。
今日4月12日は、60年前にロシア(元ソビエト連邦)のガガーリンさんが、人類史上初めて宇宙に行った日だという。私が中学に入学してすぐの頃だったから、4月12日というのは、確かにそうなのだろう。私の日課は、小学生の高学年の頃から、朝刊をとってきて読むことにあったのだが、その第一面に取り上げられていて、なんとも表現しようのない感動を感じた。
漫画雑誌で鉄腕アトム世代の私は、小学生の頃から宇宙だロケットだにあこがれていた。そんな子供心に拍車をかけたのは、1957年のロシアの人工衛星スプートニクの打ち上げで、子供向けのSF小説も読んだし、大阪市四橋の電気科学館に何回も連れて行ってもらった。だからガガーリンさんの快挙は、中学一年生の私に大いに影響を与え、あの頃はソ連の技術は、アメリカ以上と考えたものである。
話は変わるが、博士論文の主題となった圧電性弾性表面波Blueustein-Gulyaev波は、ロシア人のGulyaev の発見でもあり、その英訳された論文を読みながら(1974年だったと思う)、10年以上も前の感激を思い出したものである。早い話その頃でも依然として、ソ連の技術力にあこがれに近いものを持っていたのかもしれない。
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2021年04月03日

道具を使う猿

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数日前、ネット新聞で「フサオマキザル」の記事を読んだ。羽村市の動物園にいるこのお猿さん、レモンを輪切りして与えると、食べるのではなく体に擦り付けるという。ダニなどの寄生虫駆除が目的らしいと解説されていた。野生の時も同じなのかどうか気になるところであるが、ともかくレモンのあの酸っぱさがダニ駆除に効くというのを、どうして彼達が知ったのか?先天的に身に付けている行動なのだろうか?こんな風にあれこれ出てくると
「人間と他の動物を分けるのは、人間が道具を使う生き物であるという点」
と、子供の頃に小学校で教わったあの文が、はなはだしく怪しくなる。
もう何年も前に、アマゾンの奥地で、クルミを割るのに石を使う猿の報道があった。
「人間は、言葉を使う生き物!」
というあの定義も、はなはだしく怪しい。
実際野鳥同士が、鳴き声で交信しているらしいことも、このシンガポールで経験した。確かに彼らの交信は、私達の使う言葉ではないけれども・・。
「人間は、火を使う生き物」
という定義も怪しい。お猿さん達は、自分で火を付けたりすることはできなくても、与えられた芋を、焚火であぶって食べるといった話も聞いた気がする。
ちなみに我が家のアリスは、風呂が大好きで、バスタブに湯をはると自分から飛び込んで、首までつかりながら、気持ちよさそうにするのである。
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2021年03月30日

努メテ夜間ノ外出ヲ避ケ!

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「努メテ夜間ノ外出ヲ避ケ!」
と、100年前の京都大学の文書にあったそうだ。
100年前といえば、そう俗にいうスペイン風邪の流行った頃で、日本国内では40万人が犠牲になったと記憶している。ネット新聞の解説では、今日の対応も100年前の対応も変わることがないの?といった疑問が提起されていたけれど、私は変わらないのが当たり前だと、確信している。確かにこの100年間の、科学技術の進歩には目を見張らされるもののあることは事実ながら、対象がウィルスとなると、話は随分と違ってくる。このブログにも二三度書かせて頂いたように、ウィルスは「風」と同じで。その「風」に立ち向かって、勝負しようと考えるのが、人間の思い上がり。確かに富嶽による数値シミュレーションで、飛沫の拡散が随分と詳しく求められるとはいえ、それとて専門家の理解の範囲をけるものではない。早い話、ある程度理解できていることを、視覚的に分かりやすく表現して、専門外の一般大衆を啓発できる程度でなかろうか。言い換えれば、「風」・空気の流れに乗って、我々人間に言い寄ってくる、新型コロナウィルスを完全に遮断することなど、到底できっこない。だから蔓延させないためには、そういった機会を極力減らすこと以上に最良の策は、現時点ではないのではなかろうか。政治家センセイの「人類が新型コロナウィルスに打ち勝つ」という、政治家センセイの威勢の良い言葉は、あくまでも政治的な意味合いでしかないとは、天邪鬼の理解である。
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2021年03月21日

線状降水帯発生の予測

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朝日新聞のインターネット版で、線状降水帯の話題についてん記事を読んだ。
気象庁の長官(当時)が
「熊本に被害をもたらした昨年の線状降水帯、現時点では一日前の発生予測は、実力的に無理!」
と、述懐されていたとあった。
私なりの理解では、今日の数値計算では、富嶽といえども無理なんだろう。
ちなみにその記事では、一日前というと、海上の水蒸気量が確実に把握できているわけではなく、だから数値予測はうまくいかないとあった。
ただ、素人考えながら現時点では人知の及ばない「非線形」な現象が引き金になっているのではと思えてならない。その非線形が何かといわれても、上手くは言えないけれど、基本方程式を差分化する際の、二次の項、三次の項という意味の、非線形ではなく、微分方程式の右辺に関わるいわば強制振動の原因ともなるべき非線形といったものではないかなぁと漠然と夢想している。まぁそんな強制振動源は、とんでもない天才が思いつくか、発見するのだろうが、いましばらくは時を待たねばならないような気がする。
かくいう私の専門の雷雲だって、ピンポイントで予測することは現時点ではできていない。
「明日は、あちこちで積乱雲が発達します。」
といった予報はできたとしても。
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2020年12月18日

セレストリアルアウトバーン

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はやぶさ2が、リュウグウから持ち帰ったサンプル、スプーン一杯は優にあるそうで、関連の研究者の皆さんは、ワクワクなさっていることだろう。カプセルの中には、リュウグウの気体も入っているらしいというから、この爺も科学者の端くれとして、ますます楽しみである。そんなマスコミ情報が流れた日、中国の衛星が月から土を持ち帰ったというニュースも流れ、旧ソ連の持ち帰り以来44年ぶりとのこと。中国国内では大変なニュースなんだろうが、日本ではそれこそひっそりと報じられ、気付かなかったご常連様、意外と多いかもしれない。
宇宙がらみのこの種の企画は、純粋に科学的な興味に加え、国威発揚や既得権益の主張も念頭にあっての事だろうから、穿った見方をすれば今回の中国の月の石持ち帰りは、意識的にはやぶさ2の帰還に併せたのかもしれないと、考えてしまう。なんと知っても小惑星帯までの往復に、おおよそ八年もかかるのだから。
こんな皮肉的なことを考えていたら、惑星間の飛行時間を飛躍的に短縮できる、セレストリアルアウトバーンという経路が見つかったという科学記事を、ネット情報で見つけた。その記事によれば、観測と数値実験から確認されたとのことらしいが、科学論文にもなって公表印刷されているらしいので、理解できるか否かはともかく、一度読んでみたい気がしている。
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2020年10月29日

言葉は生き物

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わいが中学に入学したんは1961年4月やから、半世紀以上も昔のことになるなぁ。中学一年で英語習ったんは田崎ちゅう先生やった。ほんでわいの記憶に間違いなかったら、犬とか猫の三人称表現、犬はHeで、猫はShe でちゅうて習うた筈なんや。まぁ言葉ちゅうのは「生き物」やよって60年近くの間に変わってても不思議やけど、、わいはイギリスやアメリカ合衆国でどんな使い方してるんか知りたい気ぃしてるねん。この手のことは、グーグル検索ネットサーフィンしても、ようわからへん。ただ今はペットにも人格をちゅう時代やよって、雌雄を使いわけて彼や彼女というのが普通になってるんかもしれへんなぁ。
ついでに思い出したんは、わいらの学年英語の先生二人いはって、もう一人は増田ちゅう先生やった。ほんでこの先生は、評判が良かったんやけど、わいらのクラスは三年生になるまで、英語の先生は田崎先生やった。まぁわいの運のよかったんは、中一の秋にラジオの基礎英語ちゅう番組の有るんを確か体育の先生に教えてもろうて、その番組を聞くようになった点かなぁ。そのラジオでも、犬は彼で猫は彼女やったと思うがなぁ、あの頃は。

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2020年09月19日

影が無い

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きのう所用があって、昼過ぎに出かけた。
数日雨天曇天が続いていたので久し振りに日射しが強く、くらくらっと来そうなほどであった。
自宅からMRT最寄り駅までは、徒歩で10分程度である。
ともかく私は、強い日射しの下を歩いた。
信号を越せば、歩道沿いに雨除けの屋根が駅まで続いており、
「もう少し!」
と自分を励ましながらである。
まんの悪いことに、交差点につけば信号が赤に変わってしまった。
止むを得ず、以前も書いたように寅さんの真似をして、電柱の陰にでも入ろうと思ったが、あれまぁ電柱の影がほとんどない無いじゃぁないか。よくよく考えれば、来週水曜日は秋の彼岸。ということは赤道帯のシンガポールは、この時期太陽がほぼ真上。おまけに昼頃とくれば、陰が無いのも当然と、納得した次第である。
そして今からもう20年以上も昔、オーストラリアダーウィンでの雷観測を思い出した。
今はトヨタで働いている、当時修士一年生だったNK君、干渉計の設営をしていたら
「先生、僕達の影が全然ありません!」
と、大声を上げたときの事。ダーウィンは南緯13度で、観測の開始時期が11月初旬が多かった。そしてその頃、太陽が真上にあるという筋書きなのである。このNK君に関してはいろいろ思い出も多く、明日にでも二三話を披露しよう。
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