「素数ゼミ」については、このブログでもこれまでに何度か取り上げてきた。
アメリカには13年周期と17年周期で大発生するセミの仲間がいる。どちらの年数も素数であるため、両者が同時に大量発生するのは221年に一度だけ。周期の重なりが極端に少ないおかげで、互いに交配することなく「種の純血」が守られてきたのだろう、と私は考えている。
ところが近年、京都大学の研究グループがこの「素数ゼミ」に注目し、17年ゼミの幼虫を掘り出して詳しく観察した結果、興味深い事実が浮かび上がってきた。彼らによれば、4の倍数に当たる年(17年ゼミなら16年目、13年ゼミなら12年目)に幼虫の体に変化が起きるという。そしてその変化こそが羽化のきっかけになっているのではないかと推論している。
具体的には、通常は白いままの幼虫の目が16年目(13年ゼミでは12年目)になると赤みを帯びることが確認されている。これは視覚器官の成熟と関わっているとみられる。また、体重もこの時期に一定の閾値を超えることが分かってきた。これらの要素が重なり合い、17年という長大なサイクルを経て地上に姿を現すらしいのだという。
とはいえ、「なぜ素数なのか」という核心は、依然として謎のままらしいのだが・・・。
クリックして読後の投票を!



