2022年01月02日

能登の群発地震

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年が明けた。今年は、寅年で壬寅にあたる。
今朝の新聞の話題から。
能登半島の「地殻変動」、群発地震もあって非常に不気味である。
先端の珠洲市では、一年間で3cmも隆起とか。
地震も増えており、感じないほどの揺れも含めれば、年間3,000回と言う。
さてその原因、太平洋側でプレートの隙間に水が入り込み、それが能登半島辺りで、何らかの形で上がってきて、いうなればマグマ溜まりのようなものになっているらしいとのこと。
地下250qあたりで起こっているらしいというのだが、素人の私には俄かには信じられない。新聞の解説によれば、1965年の松代地震も同じ原因と推定されていたという。松代地震は、その後大地震もなく収まったけれど、神戸の地震の時は、秋に能勢の群発地震があって、翌年の1月17日の惨事となっている。人間ついつい悪いように考えがちながら、能登半島では惨事とならないようにひたすら祈りたい心境。北陸には友人のみならず、仲間たちが今でも冬季雷観測に出向いており、そこで大地震が起こればと考えるとそら恐ろしい。
そういえば神戸の地震は、レーザ誘雷を三方郡の美浜町でやっていた頃で、たまたま私現地当番を外れていた時に起こったっけ・・・。
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2021年11月11日

動かぬ雲

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知り合いから
「先日の夕立の日に、近所に落雷があってそれでちょっとした火事になったのですが、火事場の上に雲ができて、そのまましばらくその雲が動かずいたんです。どういうことでしょう?」
といった質問を頂いた。この爺の専門が雷の物理という話を聞きこんでの質問らしい。だから最初は
「雷雲が動かないのか?」
と思ったがどうもそうでないらしい。雲の動かないのが、不思議だったようである。
そしてすぐ、スマホで撮影したというビデオ画像を送ってこられて、見ればなるほどと了解。
つまるところ、火災で煤が継続して上に運ばれ、それが種となって雨粒(雲粒)を形成する。夕立の直後でもあり、相対湿度も結構高く、露点温度も思いのほか高く、地上あまり高くないところに、雨粒の集団(見かけ上雲)が形成されるといった現象だったようである。
そういったあたりを、かいつまんでメッセージしながら、もう30年以上も昔、阪神高速臨海線で、泉大津のコンビナートのフレアスタックの上に、似たような雲(雨粒の集団)を見たことを思い出した。季節は覚えていないが、確か雨降りの日だった。
ちなみにあの頃から、私なりに気象学の勉強をし始めた筈である。
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2021年11月06日

観天望気

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今年の11月、凌ぎやすい夜が続いている。
窓を開けていれば、高速道路の騒音は五月蠅いけれど、気温はそれなりに低く、冷房は不要卯である。パシリスに住んでいるとき、住みだして三四年して、そのことに気付いた。ただパシリスの住居は地上六階だったので、窓を開け放しておくと、時折蚊が紛れ込んできた、大変だった。ただ今の住宅は、地上29階ゆえ、蚊の被害は有り難いことにほとんどない。だからここ数日は、窓を開け放ち天井の扇風機も止めての就寝となる。そして寝入った頃には、風が結構強くて、ブルっと来て寝ぼけ眼で、開け放っている窓を閉める次第となる。
確か去年の11月は、この涼しさが無かった筈。年が代わって二月の声を聞く頃、二三週間涼しかったように記憶している。熱帯のこの地でも、毎年こんな風に天候、気温の変化が異なるのだから、中緯度の日本なんて、毎年、毎年違った気象になるのも当たり前かとも思える。
「観天望気」
だから、日々の変化が面白い。そして気象は常に異常なのだろう。
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2021年09月01日

インド洋ダイポール

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長月朔日
日本なら、今日はさしずめ二百十日といったところか。
さてシンガポール、この時期の今年は雨の日が多い。
現地の友人達は、口を揃えて
「こんなにこの時期雨の多いのは、変である!」
と仰る。そのうちの一人が
「この雨は、インド洋と関係していると、気象関係者が説明している。」
と、蘊蓄を語る。
「インド洋ダイポール。」と言われる現象で、エルニーニョ現象のインド洋版とでもいえばよいのだろうか。
実はこの「インド洋ダイポール」は、日本の気象学者が発見した。
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上の図が、朝日新聞インターネット版から無断拝借した、インド洋ダイポールの説明図である。そしてこのダイポールが、日本の気象にも影響があるというから、地球は生きているとでも表現すればよいのだろうか。
とはいえ連日の雨で、シンガポールは毎日が涼しくしのぎやすいのは有り難い。
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2021年08月31日

甘噛み Play-biting

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葉月晦日
またまたながら、朝日新聞天声人語の話題から。
先日「ティラノザウルスの甘噛み」が、取り上げられていた。
ティラノザウルスといえば、肉食の大型恐竜で、映画ジュラシックパークでは逃げ回る自動車を追いかけまわした、あの恐竜の筈。そのティラノザウルスの化石、とりわけ顎周りを詳しく調べ、血管の様子から甘噛みの可能性が確認されたというのである。トラやライオンといった猛獣が、自分の子供を咥えて運ぶ、あれが甘噛みだし、仔犬達がじゃれ合って遊ぶ時も甘噛みをしている。つまり咥えられたり噛まれたりする相手が傷つかないような、微妙な噛み方をいう。そして肉食の大型恐竜が、甘噛みするなんぞとは、ある意味驚き。というのも恐竜は卵を産むのだから、子育てなんて考え辛い。ちなみに天声人語氏によれば、ワニは甘噛みが得意で、卵の孵化を手伝ったり子供を運んだりするそうだが。それでも同族同士で遊ぶことがあったりして、甘噛みしあうのかもしれない。恐竜のじゃれ合う様子なんて可愛くもないだろうが。
それから、走る速度これは最大40q程度だろうと推測されるらしいが、あの映画で爆走する自動車を追いかけるシーンは、まさに絵空事らしいとなれば、名画の魅力も半減である。
ついでにいうと、これは天声人語氏の受け売りではないが、恐竜の体表は羽毛でおおわれていたのではといった議論もどこかで聞いた。
こういった新しい解釈は、恐竜のイメージを大きく変えてしまいそうな気がしている。
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2021年08月29日

パルスオキシメーター

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昨日の朝日新聞天声人語から。
天声人語氏も、最近知ったと述懐しておられた。
例の「指先の命綱」パルスオキシメーター、その発明は我々の同胞だそうな。
日本起源であることは、私自身も全く存じ上げなかったし、そもそもあの装置を知ったのがアメリカ合衆国制作のテレビドラマERを通じてだから、ある意味恥ずかしい。そして言葉の意味するところはともかく、長らく酸素飽和度をつい最近まで酸素Forward だと信じていた。(門外漢とはいえ、全くお恥ずかしい限りである。)
ところが昨年初頭来の新型コロナウィルスの爆発的流行で、重症患者が肺炎を引きおこし呼吸困難になることが顕在化し、酸素濃度の測定がマスコミ報道でも取り上げられるようになって「指先の命綱」が脚光を浴びるようになった。さらにはここシンガポールでは政府が一家に一台パルスオキシメータを配布してくれて、この爺なんぞ一日何回か指先をはさんで、酸素濃度を測定しながら、楽しんでいる有様である。ちなみに爺の酸素飽和度は、時間帯にも依存して、99%から96%の間で、スマホに直結したアプリケーションでは
「酸素濃度もパルス数も、健康の範囲内!」
だそうなから、現時点では新型コロナに感染はしていないに違いない。
こんな話を見聞きすると、日本の技術もまだまだ捨てたものじゃぁないなと、ほっこりしたきもちになっている。ちなみに発明されたのは、小林直樹さんで、昨年4月鬼籍に入られたそうだ。享年84歳。合掌
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2021年07月29日

卵が立つか?2

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「卵を立てる」話題である。
半世紀近く昔、週間の漫画雑誌に、塩をぬると立つという記事があったような記憶もある。残念ながら、その真偽を確かめていないけれど、私の「卵を立てる」話には、全く関係が無い。ともかく以来何度も人前でやって見せ、驚かせてきたことは事実である。
訳知り顔の御仁は、私が
「卵を立てる!」
というと、間違いなくコロンブスの逸話をおっしゃり、実際やって見せると押しなべて不思議がる。そしてトリックを聞き出そうとする。しかし残念ながら、トリックは全くない。ひたすら心を静め、「卵を立てる」ことに、集中するだけの事なのである。
とはいえ、ちょっとしたコツというか、秘密がある。
大概の人は、卵を立ててみようとして数秒で指の支えを離し、コロンとひっくり返す。そしてこれを数回繰り返し
「卵は、立つはずがないよ!」
とあきらめる。
しかし如何に不安定な形とはいえ、上手く重心を取れば不安定ながら、立つはずと理解し、簡単には指を離さない。しつこいくらいに重心を取ることに腐心すれば、10分か15分すれば見事に立つ。ただそれだけの事。言い換えれば長く卵を同じ置き方で支え続ける事、ということになろうか。
目安は、10分か15分間である。
昨日紹介した、シンガポールに訪ねてきてくれた友人お家族、ちびっこ3人のうち最年長のお姉ちゃんはできたと記憶している。
そして以下は、この爺の理解である。科学的に確かめたわけではないけれど。つまり、10分から15分間も同じ姿勢で生卵を支えていると、多分黄身の部分が幾分かは下に下がることになり、重心が下がることになるのではなかろうか?だから不安定なりに卵が立ち、見ている仲間を驚かせることになるのだろう。当然ちょっとした振動で、その卵はひっくり返るけれど、静かにしていれば一分でも二分でも経ったままでいることは言うまでもない。
ご常連様も、一度卵を立てて見られてはいかがかな?
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2021年07月28日

卵が立つか?

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今日も「しつもん!ドラえもん」から。
卵を立てるという話題で、有名なコロンブスの卵を取り上げていた。
この逸話、本当にコロンブスだったかどうかはさておき、天邪鬼爺の私には異論がある。
というのも実はもう半世紀近く昔、大学院博士課程学生だった頃、生卵を、しかも割ることなしに立てるという経験をしたからである。それも何度もである。ちなみに最近では、5年ほど前に日本人家族がシンガポールを訪ねてくださったときも、やって見せて驚かせている。
いずれにしても、生卵は割らなくても立てることができるのである。
半世紀近く前の事、四年生の折直接卒業論文を指導してくださった、TKさんが来られていたと記憶している。他愛無い話が続いた後、卵が立つかという話題となって、それならやってみようということになった。春の彼岸に生まれた卵は立つという迷信の話題からだったし、二人してやってみる気になったのは、もしかしたらとうぜん春の彼岸の頃だったのかもしれない。とはいえ、卵は簡単に立つは筈もなく
「机の上は平たいけど、畳なら少し凸凹があるから!」
ということで、二人して寝そべりこの馬鹿々々しいかも知れない、単純作業を続けた。私の記憶が正しければTKさんはそのうち諦め、テレビが雑誌に興味を移されたが、私はしつこく取り組んでいた。そして10分か15分間ほど続けていたら、不思議なことに卵が立ったのである。
「卵たったでぇ!」
と声を上げると、TKさんは
「うそつけぇ!」
と信ずることがなく、振り返って卵の立っているのを見て
「わぁ、善さんすごいなぁ!卵立てたなぁ。」
と言ってから、
「畳の凸凹で、うまくバランス取れたんやろう。」
取るづけた。私はそれならと机の上で、やはり10から15分かけてやって見せ、見事に卵の立つことを実証して見せたのである。卵を傷つけるとかゆで卵にするとかいうトリックは、一切やっていないことは勿論である。
なおこのなぞ解きを含め、この話題明日にもう一度取り上げたい。
(この稿続く)
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2021年07月14日

梅雨明け三日

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私はシンガポール在住ながら、日本のテレビ放送は、地上波に加え衛星放送も含めて視聴できる。インターネット配信のサービスをしている会社との年間契約で、一か月の代金がNHKの受信料の倍程度だから、安いと考えるか高いと考えるかは、微妙なところである。サービス会社の説明によれば、サーバーが台湾にあるらしく、実際の放送から1秒か2秒程度の遅れはあるが、まずは問題にはならない。
さてそのテレビ放送の昨晩の天気予報によれば、近畿、東海、関東辺りまで一週間晴れの予想が出ていて、どうも梅雨明け近しといった感じである。実際キャスター氏も
「梅雨明けが、近いのでしょうか。ともかく暑い日が続きます。」
と解説していた。そして
「ただ上空には大陸の冷たい空気が入っていますし、北に上がった前線に高気圧の縁を通って、南から暖かい空気が入りますから、梅雨が明けてもしばらくは夕立、雷などの発生しやすい、不安定な状況が続きます。」
とも付け加えていた。
「梅雨明け三日」
という、我が国の言い回しには、二通りの違った意味がある。
「梅雨が明けたら、数日間は快晴が続く。」
「梅雨が明けても、数日間は不安定な気象状況が続く。」

と全く逆の意味に近いのだが、今年の梅雨明け三日は、どうも後者らしい。
ここまで書いてふと思い出したのは、
「何年か前にも似たようなことを書いたぞ!」
ということ。まぁ爺は同じことを繰り返す習性のあるものだから、ご常連様にはお許しを願って、このままブログに揚げておこう。
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2021年06月28日

系外惑星 29

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夢のある話です。
太陽系外の惑星で、地球から100光年以内にある29の惑星に、水や空気があるという。
つまり生命体の存在する可能性のある惑星が、「ご近所」に都合29も存在するというのである。
さらに「ご近所」100光年以内というのは、人間が電波を使うようになって100年だから、29の内のいくつかには高度な文明が栄えているとしたら、地球からの電波を受信して、いる可能性もあるということ。言い換えれば地球人の存在が知られているだろうとの推測ができるらしい。
さすがに先日の「リュウグウ」の砂に有機物という話に比べれば、電波で100年もかかる距離だからはるかに遠く、我々には、少なくとも私には、彼等・彼女等と会える機会はまずないだろうけれど、145億年の日広がりを持つ宇宙に、私達の「同族?」がいるらしいというのは、ある意味嬉しいことである。
現時点では、ワープ航法は漫画や小説の世界の夢物語、そして光速を超えるそんな航法が実現できない限り、距離や時間の壁は越えがたいけれど、「未知との遭遇」には夢を感じてならない。爺の夢ながら。
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