2016年11月01日

ジャガイモの芽

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ネット情報である。
「ここ数年、ジャガイモによる中毒が増加している。」
のだそうな。その記事に
「学校菜園で育てたジャガイモを食べるときに、芽に毒素ソラニンのあることを知らない教員が多く、中毒を発生する。」
とあった。
時代とはいえ、驚きである。
ただ幸いなことに、ソラニンの毒性が強くないので、腹痛程度で終わることが多く、致命的な事態にはならないということである。
実は私が小学生の頃、高学年ともなると家庭科の授業があり
「ジャガイモの芽には注意するよう!」
と教えられたものである。
だから先に示したニュースを見聞きすると、大仰にいうなら暗澹たる気持ちとなる。というのも、この手の常識をどうして教え伝える術が無くなったのだろうと考えるから。受験という観点からは、必要ない知識かも知れないけれど、高度な知識の蓄積はあっても、真の意味の教養の欠如しつつある時代といえそうな気もする。
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2016年10月30日

2016年 重大ニュース

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神無月も今日も含めて残り二日。
いやはや早い。
気の早い連中は、2016年十大ニュースをあれこれ取り上げ始めているようだ。
私にとっては、重力波を受信でき、アインシュタインの仮説が検証できたというLIGO(Laser Inteferometer Gravitational wave Observatory)の成果だろう。
それにしても、「波」というのは不思議な現象で、今回の受信は何億年も昔の現象を受信している、言い換えれば見ているわけで、近くでは観ることのできないものも、遠くに行けば、遠くといっても気の遠くなる遠さながら、観測にかかるというのだから。
そのほか、熊本の地震、鳥取の地震がやはり大きなニュースの一つで、
「地球は活動期!」
という,巷間話題に上っているのは、事実なのだろうと思う。
それから、挙動不審の台風の多かったこと、東北、北海道を直撃したり、あるいは本州南の太平洋上で発生した台風が、なんと南西に進み沖縄界隈で、改めて北東に進路を変えるというような仰天行動をとったりもした。
大隈さんの医学生理学賞も、わが国にとってうれしくかつ大きなニュースであった。
中国の打ち上げた有人ロケットも忘れることのできないニュースでもある。
2016年も残り二か月、どんな大きな話題がと期待しつつ、霜月を迎えよう。
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2016年10月29日

寺田寅彦の待ち行列

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寺田寅彦といえば、私の専門である大気電気学の始祖でもある。(言いすぎかな??)もう少し正確に言うなら、彼の弟子の中谷宇吉郎(世界で最初に人工的に雪の結晶を作った科学者)が、実質上の始祖かも知れないけれど。ただ今日の主題は大気電気学ではなく、寺田寅彦の慧眼(今更ながらといわれそうながら)についてである。
寅彦は都電の運行を観察していて
「遅れの甚だしいときは、最初に来た都電はやり過ごし、その次に来るのに乗ればよい!」
と、言ったという。今日でいう待ち行列理論で、私自身実際今シンガポールで通勤で利用しているバスでも、二台目に乗れば空いているし、目的地到着もほとんど同時刻になることが多い。この考え方は、ビルで複数台エレベータがある場合も、同様に使える。
ご常連様、ご経験がなければ一度お試しあれ。
それにしても、待ち行列という学問分野が活発になる半世紀以上も昔に、物理学者である寺田寅彦が、それを実践していたとは・・・。
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2016年10月22日

北陸のカニ

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この時期、日本海のカニ漁が始まる。
越前ガニ、松葉ガニ等々地域に依存して色々な名で呼ばれる様だが、早い話ズワイガニである。カニに目がない人も多く、冬ともなれば北陸や山陰に出向いてという好き者が少なくない。
さてこの爺、現役研究者だった頃には、冬場の北陸が観測のホームグラウンドだった関係上、カニとは浅からぬ縁ができている。実際観測場所は1980年頃の石川・金沢から始まって、福井・三国、京都・丹後半島、山形・酒田、福井・美浜という具合に年を重ね福井・三国が現役最後の冬季雷の観測場だったろうか。先々で、毎冬二三度はカニチリに舌鼓を打ったものだ。そして定年した今は、アメリカ人のマイケル君にひかれて石川・金沢界隈を彷徨しているが、ここ数年は縁がない。
爺の観測の話はさておき、このズワイガニ漁で、雌雄同体のカニが捕まったと、先日報じられていた。ネット新聞にはカラーの写真まで掲載されていて、甲羅の右半分がオスで、左半分がメスという変わり物。ただこの種の雌雄同体は、過去にも何度か捕獲されたことがあるらしい。それでも、
「珍しいので、標本にしたい。」
と、どこぞの水産試験場が発表していた。産卵されてから成長する過程で、雌雄同体ができることになったのだろうが、理解を超えた自然の営みということになるのだろう。
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2016年10月17日

地下ケーブル火災

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大阪大学で教鞭をとっていた頃、「高電圧機器の絶縁診断」がこの爺のもう一つの研究テーマであった。最近首都東京大停電の原因となった地下ケーブル火災の発生等を、未然に防げるだろうかというのが、「絶縁診断」の主題の一つであった。というのも、テレビで報じられていた様に、高電圧用ケーブルの絶縁劣化が進むと、部分放電から絶縁破壊に至り、それが火災の原因となるからである。それに部分放電は、いわば小さな雷放電みたいなものだから、雷の研究のサイドビジネスとして、それを受信して絶縁破壊の予兆としようと考えたのである。
テレビで報じられていた様に、高電圧用のケーブルの絶縁は、かつては「紙とオイル」で実現されていた。専門外の方には、「紙とオイル」何ぞと聞くと、
「そんな燃えやすいもので、絶縁なんて!」
と感じられるだろうが、これが結構有効な手段だったのである。それに油は、絶縁耐力の高い物質でもあるのである。
それなのに報道では
「火災の原因となったケーブルは、35年も前のもので・・。」
と、ことさら古いことを非難気味に報じていた。
この爺決して東京電力の肩を持つつもりはないが、定期点検さえきちんとやって保守していれば、35 年程度で全とっかえといったことにはならない筈だと信じている。とはいえ電力会社の「大らかな体質」がついつい、劣化を見逃すことになったのではなかろうかとの印象もある。あれこれ矛盾することを申し上げているようながら、
「古い設備だから駄目だったのではない!」
に力点をおいているのである。というのも、この手のインフラ設備、耐用年数は専門外の方には、信じて頂けないくらい長いのが普通だから・・。それを、ケーブルの古いことが悪者になっており、お節介ながらまたまた天邪鬼の虫が騒いだのである。
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2016年09月26日

温暖化で豪雪

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数日前の朝日新聞第一面に
「温暖化により降雪総量が減るものの、豪雪の起こる可能性がむしろ増える!」
といった内容の記事があった。大気象庁が精密な数値シミュレーションで、明らかにしたと、一般大衆の目を引く記事である。ただこの種の事は、定性的には1990年代に明らかにされていたことであり、何をいまさらという気になる。確かにこの20年近くの間に、スーパーコンピューターの速度が1000倍にも10000倍になり、今は京速コンピュータが活躍中である。これをさらに100倍の速度に、というのが次世代スーパコンピュータ計画で、大気象庁のここにきての発表も、何やらこの流れを後押しする意図が見え隠れする。私自身は観測的立場での研究者で、
「同じ観測でも、時間分解能が上がれば違ったものが見えてくる!」
と、信じているし学生諸君にもそのように教えて来た。だから京速コンピュータが100倍京速コンピューターになれば、新しい科学に繋がる何かの見えることは否定しない。ただ気候の数値シミュレーションの場合三次元(時間軸もいれると四次元)だから、100倍の速度になったところで、実効的には3倍の精度(時間軸を忘れても、4倍の精度)に過ぎず、これでは新しい科学に繋がる何かが見つかる筈もない。
話を冒頭の新聞記事に戻して敢えて成果を上げるなら、
「今回の成果は日本国内の豪雪可能地域が明らかになった事」
ということになるのだろうが、先にも述べたように定性的には予想で来ていたこと。観測的手法でも、
「降水日数の少ない年の方が、つまり旱魃気味の夏の方が、激しい雷雨が起こりやすい!」
という結果を出している。朝日新聞の一面記事に水を差すようながら、敢えてコメントを。
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2016年09月15日

生まれたての惑星

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ALMA(Atacama Large Millimeter Array)望遠鏡で、175光年彼方の生まれたての惑星を発見という記事を読んだ。「175光年」といった書き方を見ると、何やらご近所さんのようにも思えるが、光の速度で175年かかるのだから、実際はとんでもない遠方である。それに望遠鏡で発見といっても、ALMAは電波望遠鏡なのだから、
『「電波で観つけた!」というのが正しい表現かな?』
と、ちょっぴり知識をひけらかしたい気分。ただ新聞に掲載されている図は、まるでカメラで映したごとくの図で、比較的大きな球を中心に同心円状に土星の環みたいな円盤が広がっていて、同心円の隙間に小さな球が頭を出している。読者の方々は、あるまでこの場面が映されたと理解されるのでろうが、電波で観ているだけにこの彩色は、一般の方々の夢を掻き立てるべく意図的になされているに違いない。
ただこの爺、
「この観測って、見つかった惑星系の自転軸が、地球に向かっているからうまくいったのかな?」
何ぞと、いささか理屈っぽく考えこんだ。
「もし彼らの自転軸が我々の地球と並行なら、中心の球の径は同じだろうが、同心円板は多分薄っぺらくしか見えないだろうし・・・。」
というのがその根拠。ただ自転軸が全く同方向を向いているなんて偶然はあり得ないだろうから、いくらかは傾いているだろうから、まぁ問題ないのだろうと勝手に納得、矛を収めた。
いずれにしても誕生僅か175年の惑星、私達の地球のようになるまでには何億年とかかり、それから生物が生まれるまでに何千万年とかかるのだろう。

地球の新しい友達に幸あれ!
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2016年07月21日

梅雨明け

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九州地方から東海地方にかけて、梅雨が明けた模様と聞いたのは2・3日前だったろうか。そして朝日新聞・天声人語氏が、この梅雨明け宣言に関係してコメントしている。つまり梅雨明けにせよ、梅雨入りにせよ、「○○日頃に」とか、「模様である」とかいった、あいまいな表現をするようになったという点についてである。経緯はともかく、このあいまい表現は国会でも話題になったというから、いやはや興味深い。
確かに私の青年期・壮年期そう、30年ほど前までは、こういったあいまい表現は無かったとの記憶がある。

「近畿地方では、今日から梅雨入りです。」
「近畿の梅雨は、ようやく今日明けました。」


といった、明確な表現が記憶に残っている。ところが科学技術が格段に進歩した筈の最近になって、こういったあいまいさを容認するようになったのは、技術力が後退したからでも、地球温暖化等の影響で判断が難しくなったからではない。いやむしろ、技術が進歩したからこそ、気圧配置の正確な理解・把握が可能となり、明確な切り分けの難しさが分かるようになったというのが、正確なところなのだろう。このように思案を巡らせると、
「梅雨明け三日」
の解釈、古来より二通りあって
「梅雨が明けると、天気が安定するから数日間かんかん照りで雨も降らない。」
「梅雨が明け等といっても、天気が必ずしも安定せず、何日間かは雨も良く降る。」
と、それらは真逆なのである。
こんな古い言い回しを紐解くまでもなく、気象・気候というのは常に異常で、先達は経験的にそのことを知っていたのである。
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2016年06月17日

宇宙開闢7億年後

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131億光年彼方の銀河に、酸素の存在することが南米チリのアルマ望遠鏡で観測されたという記事を読んだ。ビッグバンが、おおよそ138億年昔に起こったとされているので、今回の観測は宇宙の開始に近い頃に、既に酸素の存在していたらしいことの証明となる。「近い」といっても7億年も経っているのだから、我々の感覚ではとんでもなく長い時間ということになろうが、宇宙開闢以来の138億年の長さを考えれば、7億年は宇宙の始まった頃といってもいいのだろう。
素人ながらの聞きかじりながら、宇宙は開闢初期の数万年あたりまではめまぐるしく遷移し、現在は膨張を続けているという。だから開闢初期の数億年に酸素らしきものが存在するというのは、ある意味画期的な発見だという。どのように宇宙形成に関わったかの謎が解けるかもと、新聞記事では報じられていた。
それにしても電波とか光とかは近くのものは、なかなか時間をおいて観ることができないのに、131億年といった気の遠くなる文字通り天文学的な遠距離なら、今回の様に観ることができる。雷放電もこんな風に、過去カメラ的に観ることができるとありがたいのだが・・。
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2016年06月13日

天の川が見えなくて

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天の川を肉眼で見ることのできる地域が,地球上で随分と減っているという。
新聞報道によれば,もはや全人類の3分の1しか目視できないらしい。
ちなみに我が国日本では3割が肉眼で確認できるというから,ほぼ世界平均,ただ私が現在住んでいるシンガポールでは,都市の灯りが強すぎて,全島停電にでもならない限り全く見えないというから,本当に驚きである。
電力消費量の一人当たりの多い先進国家ほど,都市の灯りがまさに不夜城となる。つまり何割かの都市が,24時間活動しているので,天の川のようなぼんやりとした光が,大都市で見ることのできないのは,困ったことながら理解できる。
一方天の川が肉眼で見ることができないというのは,先日の科学に志した理由とも関連してまことに有難くない。私自身の事を振り返ってみるに,夏冬の休みには必ず母に四ツ橋の電気科学館に連れて行ってもらい,プラネタリウムで天の川の話を聞いた。それゆえ,少なくともその夜には空を見上げたものである。あの頃のわが故郷の里山は,天の川を見るには十分暗かった。北斗七星を探して,そこから北極星を見つけ出す術も,現実に確かめることができた。
そう考えながら,先日も自宅で夜空を眺めたら,嬉しいことにまだ天の川を見ることができた。わが故郷は,未だ貴重な三割に入っているということで,何やらほっとした。
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