はやぶさ2が、リュウグウから持ち帰ったサンプル、スプーン一杯は優にあるそうで、関連の研究者の皆さんは、ワクワクなさっていることだろう。カプセルの中には、リュウグウの気体も入っているらしいというから、この爺も科学者の端くれとして、ますます楽しみである。そんなマスコミ情報が流れた日、中国の衛星が月から土を持ち帰ったというニュースも流れ、旧ソ連の持ち帰り以来44年ぶりとのこと。中国国内では大変なニュースなんだろうが、日本ではそれこそひっそりと報じられ、気付かなかったご常連様、意外と多いかもしれない。
宇宙がらみのこの種の企画は、純粋に科学的な興味に加え、国威発揚や既得権益の主張も念頭にあっての事だろうから、穿った見方をすれば今回の中国の月の石持ち帰りは、意識的にはやぶさ2の帰還に併せたのかもしれないと、考えてしまう。なんと知っても小惑星帯までの往復に、おおよそ八年もかかるのだから。
こんな皮肉的なことを考えていたら、惑星間の飛行時間を飛躍的に短縮できる、セレストリアルアウトバーンという経路が見つかったという科学記事を、ネット情報で見つけた。その記事によれば、観測と数値実験から確認されたとのことらしいが、科学論文にもなって公表印刷されているらしいので、理解できるか否かはともかく、一度読んでみたい気がしている。

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