昨日、日本人会の講演会に参加した。
長くこの地シンガポールに滞在していらっしゃるというS氏の
「負の遺産」
という演題の、シンガポールにおける日本の歴史が主題。
実は昨日はその二度目で、私天邪鬼爺は一回目の講演会には参加できていなかった。
それでも、一回目のレジメ併せて配布されたので、急ぎそれに目を通して聴講することが出来、内容の理解にはたいして困ることはなかった。
講演の演題からも想像できるように、第二次大戦・太平洋戦争以降のいわゆる我が国日本の「負の遺産」が内容の中心であった。ただ太平洋戦争が始まって2カ月余りで、日本軍がシンガポールを陥落させた際の、山下・パーシバルの交渉も淡々と話されていたけれど、個人的には山下中将のその後も取り上げてもらいたかったように思う。
それにもう少し遡って明治からの日本・シンガポールの関係を考えるなら、「負の遺産」ばかりではない筈で、その点が大いに残念というか歯痒かったというか・・・。
それから日本軍の蛮行に関して
「Forgive but never forget!」
といったという、Geoge Ye元外相の言葉、これはシンガポール人の友人からも随分と以前に教えられていた言葉ながら、もう少し強調してもらいたかったというのが、講演を拝聴しての実感である。

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