2018年10月12日

大学人の研究費

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
神無月も3分の1が終わった。
日本のテレビで見る天気予報によれば、明日は一時的に「西高東低」の気圧配置となって、急に冷え込むという。早い話し秋本番といったところなのだろう。そしてこの時期になると、冬季雷の観測やオーストラリア・ダーウィンでの観測の準備に忙しくしていたし、一方では科学研究費の申請締め切りに追われ、私自身は二重苦、三重苦の季節であった。それでも科研費は結構頂いた記憶がある。実際大阪大学に1989年に赴任して2013年に定年退職するまで、代表者として科研費の途切れたのは2001年一年間だけだった。それも2000年の12月に教授昇任があり、科学研究費の締め切りと教授昇任のための文書提出が完全にバッティング、泣く泣く研究費申請を諦めたのだから、実質100%の採択律だったという事になろうか?
こんなことを思い出したのは、ノーベル賞受賞が決まった本庶さんが、文部科学大臣に
「科学研究費をもっと出してほしい!」
と直訴したとの記事を見たからで、
「これ以上増やしたら、ますます大学教員が申請書書きに忙殺され、良い研究が出来なくなるでぇ!」
と、摂り越し苦労するからである。
定年退職してしまった元教員があれこれ差し出がましい様ながら、1990年代科学技術会議の、大学研究費(競争的資金)を増額して、世界に通用する研究者を増やすという計画は、大学の若手研究者の雑用を増加させ、本当の意味で疲弊していた時期を知っているからの取り越し苦労。一般論では、かつての科学技術会議の提言も、今回の本庶さんの直訴も間違っちゃぁいないけれど、現実にはますます雑用が増えることになるのである。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 01:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の主張

2018年10月11日

遠距離通勤

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
ここ三日、連続してSin Ming Laneという場所に来ている。
あれこれ作業の必要があり、出向いている次第。
Sin Ming Lane は位置的にはシンガポールの中央に近い。
そしてここは工業団地に限りなく近いような印象を持ってはいる。
8階建ての建屋が、合計6棟。ただ
「全ての建屋がつながっているから、正確には一棟です。」
と、友人が言う。
ともかく5つのタワーと横に長い建屋がある。
確かにその長い建屋には各階通路で繋がってはいるものの、それぞれの建屋は独立している。まぁそんな議論はともかく、工業団地と彼らは言うが、この国ではもはや製作は多分外注だろうし、各会社がここでなにがしかの作業はしているのだろうが、 この地は指令所的機能という方がふさわしいような印象を持っている。現に私が作業している友人の会社も、実験室があるにはあるが、ただそれだけの事で、工場の機能はない。
いずれにしてもそんな工業団地に毎日出向いているのだが、片道1時間半はいかにも遠い。さらに雨でも降ろうものなら2時間はかかるから・・・。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 14:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活

2018年10月10日

アンテナサイト訪問

昨日、NEA(日本の気象庁に当たるとでもいえばいいだろうか)の雷探知装置のアンテナサイトを訪問した。シンガポール島の西にある、墓場の一角にマストが設置されていた。VHF干渉計とLF方探で構成されており、現時点では四局あるという。残念ながら昨日は一カ所のみの訪問であったが、TさんやJ君がもう一局を写真で紹介してくれた。実は先週、この爺がIECCOSに参加中見学会があったため、二人に見学会をまかせていたのだが、やっぱし現場100回ではないけれど、この目で見ておきたいというのが本音、そんなわけでTさんが案内してくれた次第。下がそのアンテナである。181010 サイト訪問2.jpg
181010 サイト訪問1.jpg
こんな平地にこんなマストを立てれば、みすみす落雷を誘発しそうなもの。雷観測には不向きと実感した。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 01:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活

2018年10月09日

通訳業3

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
今となってはこの通訳業の依頼、はなっから不可解であったような気がしてならない。
ようやく出会って、
「交通費はいくらですか?」
と尋ねられ、28ドルのタクシーの領収書を示して
「これだけかかりました。往復車でいいんですよね?」
と返したら、50ドル紙幣を差し出しながら
「これで!」
という。
「28ドルの二倍ですから、足りません。」
の私の言葉に、10ドル紙幣を差し出した。
考えようによっては小さいことにはこだわらないとも言えそうながら、もしかしたら結構な吝嗇かとも考えられる。
こんなことも、今になって考えうることで、その時は考えることになかった。
週が明けてこの経験を職場の仲間に話したら
「善さん危ないなぁ!それ新手の詐欺ですよ。」
との指摘。それでも本当のところは、今のところ霧の中である。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 14:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活

2018年10月08日

通訳業2

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
「通訳業」の続編である。
30歳になったばかりの若者が、いくつも会社を経営しているというのには、驚かされた半面、少し懐疑的にもなった。それにそんな若者が通訳を依頼するなんぞというのも、何やらわざとらしい気がしてきた。現にシンガポール人の話すことは、どうやら理解できているらしいのに、いちいちこの爺の和訳を尋ねて来る。そして時折
「このことを直訳して、相手に伝えてください!」
といった厳しい注文もある。極めつけはシンガポール人から
「お手伝いしても、先方から代金を頂いてないんです。」
という苦情に近い一言があったとき
「それなら私を代理人に雇ってくださいよ。先方から代金をきっちり頂きますから!」
と、シンガポール人に英語で告げたら
「それは私がやりますから。」
と、切り返されたので、シンガポール人の英語を判っているらしいことが確信できた。
それにしても、
「それならなぜ通訳を雇う気になったのだろう?」
の疑問がまたぞろ頭を持ち上げ、そこで
「これって新手の、詐欺かもわからんなぁ。景気の良い話を二人から年寄りに聞かせ、それならこの爺も一口出しましょう!」
と声のかかるよう誘導しているんちゃうかなと思案した。
まぁそんなこの爺の思案を感じ取ったのか、会談は一応お開きとなり、シンガポール人から
「近日中に議事録を送る。ここで再度会うか日本で・・。」
という提案、爺が気を利かして
「議事録を私にも送っていただいて、チェックしましょうか?」
の問いには、必要ありませんとの事。依頼人からは
「彼を送ってきますから・・。」
と言い彼らは席を立った。しばらく待っても帰ってくる雰囲気はないので、
「まぁそれなら帰るか!」
と席を立ったら、ウエイトレスが請求書をもってやってきた。
「いやぁ、私は客だから・・。」
という言い訳は聞いてくれるはずもなく、代金を払えとおっしゃる。
「こりゃあ騙されたかな?」
と思いつつも、ウエイトレスに電話をかけて呼び戻すからと説明をして電話すれば、二度目か三度目にようよう出て
「あれ支払いしてませんでしたか?じゃあ戻ります。」
という、とぼけた返事。
という事で、いい経験になりました。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外生活

2018年10月07日

通訳業1

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
インターネットのサイトを経由して、通訳の依頼が入った。
「ビジネスのためシンガポールを訪問する。ビジネスのパートナーとの会合の通訳をして欲しい!」
との事。この爺は通訳業ではないけれど、五年もこの地に住んでいるので、
「まぁ何とかなるやろう!」
の軽い気持ちで引き受けることにした。いずれにしても、相手の人相・風体はおろか、名前すら知らないので、若干の不安はあるけれど、まぁこれも小遣い稼ぎと出向いたのである。
この爺、定刻の15分前に約束場所に到着。定刻を5分程すぎて無事依頼主に会えたのだが、何とも若い。通訳の依頼という事で、年輩を想像していたので大いに意外な気がした。聞けば、投資関係に関わっており、会社も10本の指に余る程の経営という。
「もともと資本は潤沢でしたか?」
の問いには、10万円程度から始めたというから、それが本当ならまさに立志伝の人物という事になろうか。
「将来は、孫正義さんか今日有名になっていらっしゃる前澤さんが目標ですね?」
の問いかけには、悪びれる風もなくそうですとおっしゃる。こんな戯言を楽しんではいたのだが、面談すべき相手が来ないという。
「シンガポールの方は、約束の時刻をあまり守りませんよ。10分15分の遅刻は、まぁ当たり前でしょう。」
と説明したけれど、それでも依頼主は何度か電話をして、その何度か目にようやく先方と連絡できた。ただそのやり取りを見て
「これやったら、通訳いらへんやん!」
の印象が大きかった。
それでも席について以降は、とりあえず「通訳」業に徹した次第であった。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 12:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外生活

2018年10月06日

核戦争後にも

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
シンガポール人の友人曰く
「中国人とゴキブリは世界中どこに行っても沢山生息している!」
という。ご本人は、中華系シンガポール人だというのに、中国の事は徹底的にこき下ろす。きっかけは、中国政府とスウェーデン国立放送局放送局の泥仕合である。泥仕合の内容はさておくとして
「ただ日本の北海道は、本来ゴキブリは生息していないと聞くよ。だから多分サハリンやシベリアには・・・。」
と応じると
「でも中国人はいるだろう!」
と大笑い。最後の極めつけは
「世界中のどこでもというよりは、核戦争後に生き残るのは、中国人とゴキブリ!」
と言い抜いたのには、
「もともとは同じ民族なのに?」
という私に
「我々は、本来の文化を守っているが、本土の彼らは全く駄目だ。それに礼儀を知っているけれど、行儀が悪すぎる。人前でも大声で話すし。いやはや傍若無人だ!」
との事らしい。なかなか考えさせられる会話であった。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外生活

2018年10月05日

バンカ島散策 2

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
バンカ島散策の話を続けたい。
錫博物館見学の後、車で小一時間ばかり北に向かって、小高い丘の上にある寺院を訪ねた。何十年か前に北京で訪れた「天壇公園」にある寺院と同じ作りで、中国人の影響をしみじみと知らされた。かつて教えられた「天壇」寺院のいわれ、確か天国に通じるようにということであった。ちなみに寺院の名前は聞きそびれたので、紹介できない。ただあまり観光客もいなくて閑散としており、大いに拍子抜けといったところであったろうか。181005 Temple2.jpg
181005 Temple.jpg
その後さらに小一時間、そろそろ日が沈もうかという頃に浜辺に足を延ばした。浜辺では、裸足になってウミガメの生け簀を楽しんだ。下が同行の方々との記念撮影である。181005 Seashore.jpg
砂浜を裸足で歩くのなんて、何年ぶりのことだろうか・・・。こんな経験も結構いいものである。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 15:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外生活

2018年10月04日

バンカ島散策

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
久し振りに出席した国際会議も無地終了。
午後は自由時間で、バンカ島の散策としゃれこんだ。
正確には散策というよりは、運転手付きの車をチャータしてもらって、「名所」を訪れた次第。
で、まず訪れたのは「錫」の博物館。実はバンカ島は錫鉱山があって、世界有数の産出量という事であった。
「そういえば、中学か高校の地理で、日本が輸入している錫の大半が、インドネシアから。」
と習ったような記憶もある。博物館は見事に小振りながら内容は極めて豊富だった。ただ面白かったのは、同行の三人に
「この手の博物館は、出口で錫製品を売ってるでぇ!」
といったところ、皆意味が分からないといった風情であったのだが、現実に出口まで来ると案内してくれていた係員が
「あそこの建物で、小物の製造をして販売しています。」
と、商魂がたくましかったことであろうか。ともかく一同大笑いした。
なお現在は海底から採掘しているそうで、長さ200mの船に、長さ80mほどの掘削機を装備しているとの模型が展示してあった。ちなみに乗組員はわずか7名という事で、かつての人海戦術による採掘は、もはや夢のまた夢というのが実際のところであった。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外生活

2018年10月03日

広帯域干渉計

⇒⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
停年退職した次の年以来、久々に国際会議に参加している。
インドネシアはスマトラ島のパレンバンの近くに位置するBangka島のPangkal Pinann というリゾート地にあるSoll Marinaホテルが会場である。当然宿泊も同ホテルで、文字通りの職住接近でそれなりに楽ができている。ただ国際会議とはいっても、東南アジア限定に近く、インドネシア、マレーシアが主たる参加国で、参加人員も100名弱といったところであろうか。ただ主催者のアブバカル教授の説明によれば、IEEEの要請は
「論文の採択率を70%以下に抑えて質を保て!」
といったところにあり、130近く集まった原稿から80篇強を選んだという事で、かろうじて矜持を保っている様である。
さてこの会議に来てうれしかったことがある。発表の中にVHF干渉計絡みの内容があり、セッション終了後著者と話していたら、
「マルディアナの論文を真似て作っているのだ。」
というではないか。
「レディー マルディアナは私の弟子だ!」
という私に
「という事は、あなたが広帯域干渉計の考案者か?」
との驚きが上がった。
「蒔いた種が少しずつ広がっているな。」
というのがうれしい実感であった。ただ惜しむらくはレディーさんが、道半ばなして転職してしまったことで、それは大阪大学としてきちんとサポートできなかったことも原因していると、自戒の念もちょっぴりである。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷の研究