クリスマスイブ Merry Christmas Eve
悔しい思いをしたこと、言い換えれば自身の未熟を痛感したことを昨日紹介した。その際私の詫びたことをRedyさんやUT君は覚えているだろうか?そして今日はもう一つ、恥ずかしい思い出を紹介したい。
それは広帯域干渉計を始めた頃の、思い違いである。
当初、ディジタルで周波数成分に分けてそれぞれの周波数でイメージング・画像化すれば、
「周波数毎の放電路が見えるのじゃないか?」
という、思い違いである。博士課程のWM君やUT君は、興奮気味に
「きっと違った放電路が見えますよ!」
と熱く語っていたけれど、私はその大いなる恥ずかしい誤解に気づき、やはり彼達に説明したと記憶している。まぁこんな風に、広帯域干渉計の開発は、右往左往しながら年を経、かかわった博士課程学生は、インドネシアからの留学生Redyさん、MT君、NY君、AM君とエジプト・アレキサンドリアのE-JUSTプロジェクトで面倒を見ることになったRottfy君と、都合十年余りの間に5人である。極めつけは、Rottfy君の研究用にと、200MHz16ビットサンプリングの4チャネルAD変換器の出力を、べたに15分間連続記録できるメモリーのお化け装置を開発したことであろうか。
一方私達が狭帯域干渉計と呼んでいる当初の装置の研究では、WM君、OJ君、そしてYS女史が博士の学位を取得している。UT君は広帯域干渉計の初期に関わってくれたが「LFからVHF帯の広帯域観測」という観点で学位取得、その後は縁あって気象観測用のレーダー開発に関わるようになり、Activeな装置での雷雲観測を主題にして今日に至っている。ちなみにYS女史も学位取得後は、原子力工学研究に転じその分野で活躍中である。
(この稿続く)

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