田辺聖子さんの「源氏物語」を読んでいる。
昨年のNHK大河ドラマの影響なんぞでは決してなく、
「日本人なんだから、一度きっちりと読んでみよう。高校生時代古典で習ったし、大枠のあらすじは知っているけれど・・・。」
と、ふと思い立ったのである。ちなみに昨年の大河ドラマは、全く視聴していない。
現代語訳と言えば、明治時代には与謝野晶子の著作があるし、最近では角田光代さんも上梓している。だから田辺版源氏物語の後は、角田版も読んでみようとも考え始めている。
縁起でもないことを言うようながら、
「生きているうちに、読んでみようと思い立ってよかった!」
というのが本音で、知っていたこと、改めて知ったこと、あれこれあって
「今から1000年も前に、女性がよくもこんな物語を書いたものだ!」
と改めて感心している。それにあの当時の貞操感(道徳観)と今日のそれには大きな差があることも、改めて大いなる驚きであった。
「今日のそれは多分、江戸時代以降に少しずつ確立されていったものなんだろう。」
とは、爺の勝手な理解である。念のため・・・。

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